よりにもよってビニヤム・ギルマイがルワンダでの世界選手権を鼻で笑う：「完走することすら難しい。私には必要ない」

ビニアム・ギルマイ、ルワンダ世界選手権に早くも疑問符？「完走すら難しい、僕には必要ない」

モナコから皆さん、こんにちは！中村リサです。選手のSNSを日々チェックしていると、彼らの心の機微が手に取るようにわかる瞬間があります。今回は、アフリカ初の地で開催される世界選手権を前に、ビニアム・ギルマイ選手のコメントがSNSで波紋を呼んでいるので、その背景を深掘りしていきたいと思います。

アフリカ初開催の舞台裏、そしてコースの難易度

2025年9月、ルワンダで開催される世界選手権。アフリカ大陸初の開催となるこの大会は、その開催地であるルワンダの政治体制や、コースの難易度に対する懸念が広がっています。特に、プロロードレースのコースは、267.5kmで5,475mもの獲得標高を誇り、これはもう、クライマー以外は手も足も出ないレベル。そんな過酷なコース設定に、アフリカのサイクリング界の象徴とも言えるビニアム・ギルマイ選手が、早くも弱音を吐いているのです。

ギルマイの苦悩、そしてチームの反応

「ルワンダでの世界選手権？それはもう、僕に聞くまでもないでしょう」と、スペインでのトレーニングキャンプ中に語ったギルマイ選手。「僕の限界を超えている」と、その厳しいコースに早くも白旗をあげています。さらに、「ただ参加するだけなら意味がない」とまで言い切る彼の言葉は、SNS上で大きな話題となりました。「完走すら難しい」とまで語る彼の心中には、一体どんな葛藤があるのでしょうか？

彼のチーム、Intermarché-Wantyのパフォーマンスマネージャーであるアイケ・フィースベーク氏も、ギルマイ選手の意見に賛同。「クラシックレーサーであるギルマイにとって、このコースはあまりにも酷だ」と、コース設定に疑問を呈しています。また、多くのワンデーレースのスペシャリストが、この世界選手権への参加を見送る可能性も示唆。ギルマイ選手が「アフリカのサイクリングを代表する選手」であるにも関わらず、この状況は、アフリカのサイクリング界にとって大きな損失になるかもしれません。

ギルマイの責任と、今後の展望

ギルマイ選手は、アフリカ人として初めて国際的な舞台で成功を収めた選手の一人。その彼が、この世界選手権に懐疑的な姿勢を示していることは、非常に重要な意味を持ちます。「アフリカのサイクリングにとって、この世界選手権は素晴らしい機会だ」と、ギルマイ選手は語りますが、同時に「自分自身が何もできない」という現実も受け止めています。

「もし、国が私を必要とするなら、私は必ず行く。しかし、私個人としては、ただ参加するだけでは意味がない」と語るギルマイ選手。彼の言葉は、多くのサイクリングファンに共感と疑問を投げかけています。果たして、ギルマイ選手はルワンダの地でどのような決断を下すのでしょうか？

SNSで飛び交うファンの声

SNSでは、このニュースに対して様々な意見が飛び交っています。「ギルマイ選手の正直な気持ちに共感する」という声がある一方で、「アフリカを代表する選手として、責任を持って参加すべきだ」という意見も。また、コース設定の是非を問う声も多く、今回の世界選手権が、今後のサイクリング界に大きな影響を与える可能性を示唆しています。

終わりに

今回のギルマイ選手のコメントは、単なる選手個人の問題ではなく、サイクリング界全体の課題を浮き彫りにしたと言えるでしょう。ルワンダでの世界選手権が、どのような展開を見せるのか、そしてギルマイ選手がどのような決断を下すのか、今後の動向から目が離せません。次回の記事では、ルワンダ世界選手権のコース詳細、そしてギルマイ選手のSNSの動向をさらに深掘りしていきたいと思います。お楽しみに！