自転車レースにVAR導入？元選手の声

日本のサイクルロードレースファンの皆さん、こんにちは！モナコから中村リサがお届けします。

今回のテーマは、ロードレース界に導入されたばかりの「イエローカード」制度について。導入当初から賛否両論が巻き起こっていますが、皆さんはどう思いますか？

ロードレース界の新たなルール、イエローカードとは？

サッカーでお馴染みのイエローカード。ロードレースでも、危険な行為や違反行為に対してイエローカードが提示されるようになりました。メカニックやチームスタッフも対象となるのが面白いところ。

1枚目は注意喚起、2枚目はそのレースからの失格と7日間の出場停止、そして3枚目は…と、累積枚数によってペナルティが重くなる仕組みです。まるで、ゲームの世界みたいですよね！

ヤスペル・フィリプセンの降格劇から見えた課題

先日行われたUAEツアーで、ヤスペル・フィリプセン選手がスプリント時に進路を妨害したとして降格処分を受けました。しかし、イエローカードは提示されず…。

この件について、元プロスプリンターのJolien D'hoore氏は「イエローカードに値する行為なのか、降格処分で済むのか、線引きが難しい」とコメント。ヨルディ・メーウス選手も「ヤスペルの行為は意図的ではなかったから、イエローカードが出なかったのは理解できる」と語っています。

元プロ選手たちの提言：VAR導入と元選手による委員会設立

この状況を受けて、元プロロードレーサーのグレッグ・ヴァン・アヴェルマート氏は「元選手による委員会を設立し、ビデオ判定（VAR）を導入すべき」と提言しました。

「実際にレースを経験した者だからこそ、状況を的確に判断できるはず。現場にいなくても、映像を見て判断できる」と、その必要性を訴えています。

イエローカードは本当に効果的なのか？

ヴァン・アヴェルマート氏は、イエローカード制度は「ロードレースを安全にするための多くの対策の一つ」と捉えています。しかし、D'hoore氏は「全てを解決するとは思わない」と懐疑的。

メーウス選手は「スプリント中にイエローカードのことを考えている選手はいない。反射的な行動だから」と語ります。それでも、悪質なスプリントを繰り返す選手には抑止力になるかもしれない、とも。

結論：ロードレース界の未来は？

イエローカード制度は、まだ始まったばかり。今回のフィリプセン選手の件のように、課題も多く残されています。しかし、元プロ選手たちの提言にもあるように、VAR導入や元選手による委員会設立など、改善の余地は大いにあります。

ロードレース界がより安全で公正なものになるよう、今後の動向に注目していきたいですね。皆さんは、どう思いますか？