レースがなければ、エトワール・ド・ベセージュは消滅する

波乱のベッセージュ星の輪！コフィディスのバンジャマン・トマが語る舞台裏

フランス南部の美しい地域、ガール県で開催される「ベッセージュ星の輪」こと、エトワール・ド・ベッセージュ。しかし、2025年のレースは、信じられないような事態に見舞われました。なんと、複数のチームがレース中にリタイアを表明したのです！一体何が起こったのでしょうか？現場からの最新情報と、選手たちの生の声をお届けします。

コース上の危険！繰り返されるインシデント

事の発端は、コース上に現れた一台の車。しかも、同様の事態は前日にも発生していたというから驚きです。選手たちは安全への懸念からレースを一時中断。選手会（CPA）の代表であるバンジャマン・トマを中心に、主催者側との話し合いが行われました。

「まるで、一般道をお散歩している人がコースに迷い込んでくるような状況だったんです」とバンジャマン・トマは語ります。「これでは、レースどころではありません。安全が確保されなければ、選手生命に関わることだってありえますからね」。

7チームがリタイアを決断！現場の混乱

この事態を受け、イネオス・グレナディアーズ、Soudal Quick Step、Uno X Mobility、Lidl Trek、Décathlon デカトロン・AG2Rラモンディアール チーム La Mondiale、Alpecin Deceuninck、EF Education EasyPost、ユニベット・ティテマ・ロケッツという名だたる強豪チームを含む7チームが、リタイアを決断しました。

「安全が第一です。主催者側には、もっと真剣に安全対策に取り組んでほしい」リタイアを決断したチームの関係者は、そう語気を強めます。

コフィディスはレースを継続！その理由とは？

そんな中、バンジャマン・トマが所属するコフィディスは、レースを継続することを選択しました。その理由について、トマは次のように説明します。

「もちろん、僕たちも安全には不安を感じています。でも、もしここでレースを止めてしまったら、エトワール・ド・ベッセージュは消滅してしまうかもしれない。長年続いてきたレースを、そんな形で終わらせたくなかったんです」。

未来への提言！安全対策の強化を

今回の騒動を受けて、バンジャマン・トマは主催者側に対し、安全対策の強化を強く訴えています。

「コースを完全に封鎖したり、バリケードを設置したりするなど、できることはたくさんあるはずです。選手たちが安心してレースに集中できる環境を整えてほしい。そうすれば、エトワール・ド・ベッセージュは、これからも素晴らしいレースであり続けられるはずです」。

今回の騒動は、サイクルロードレースにおける安全対策の重要性を改めて浮き彫りにしました。選手たちの安全を第一に考えた上で、魅力的なレースが開催されることを願うばかりです。さて、明日のレースはどうなるのでしょうか？目が離せませんね！