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コカールが第4ステージ優勝、ロモは総合首位を維持

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ツール・ダウンアンダー第4ステージ:コカールが制覇、ロモが総合首位を堅持!

皆さん、こんにちは。山田健一です。南半球の熱い戦い、ツール・ダウンアンダーから最新情報をお届けします。第4ステージは、スプリント勝負となり、フランスのブライアン・コカール(コフィディス)が見事な勝利を飾りました。しかし、総合争いはまだまだ予断を許さない状況です。スペインのハビエル・ロモ(モビスター)が総合首位をキープしていますが、その差は僅差。このレース、一体どうなるのでしょうか?

コカールの経験が光る、スプリント勝負

第4ステージは、グレンエルグからビクターハーバーまでの157.2km。コースには2つの山岳ポイントがありましたが、スプリンターチームがレースをコントロールし、最後は集団スプリントにもつれ込みました。コカールは、2023年にもこのレースでステージ優勝を経験しており、その経験を活かしたクレバーな走りを見せましたね。残り300mからのスプリントは、まさに圧巻。ドイツのフィル・バウハウス(バーレーン・ヴィクトリアス)との激しい競り合いを制しました。

ロモ、首位は守るも、油断は禁物

ハビエル・ロモは、この日も集団内でフィニッシュし、総合首位をキープしました。しかし、2位のジョナタン・ナルバエス(UAEチームエミレーツ)との差はわずか4秒。ナルバエスは、スプリントでのボーナスタイムを獲得しており、ロモにとっては非常に手強い相手です。3位にはパトリック・コンラッド(リドル・トレック)、4位にはフィン・フィッシャーブラック(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が続き、総合争いは非常に熾烈になっています。

逃げ集団も奮闘、しかしスプリントチームの壁は厚かった

この日は、マウロ・シュミット(ジェイコ・アルウラ)、ウィリアムジュニア・ルセルフ(スーダル・クイックステップ)、ジオスエ・エピス(アルケア)の3人が逃げを試みましたが、スプリントチームの強力な牽引により、最終的には集団に吸収されました。逃げ切るのは難しいと分かっていても、積極的に動く選手たちの姿には、いつも心を打たれます。

最終決戦は山岳ステージ!ロモは首位を守れるか?

明日の第5ステージは、マクラーレンベールからウィルンガヒルまでの145.7km。2つの1級山岳が設定されており、特に最後のウィルンガヒルは、レースの勝敗を大きく左右するでしょう。ロモは、この山岳ステージで総合首位を守り切れるでしょうか?それとも、ナルバエス、コンラッド、フィッシャーブラックらが逆転を狙ってくるのでしょうか?目が離せない展開が予想されます。

次なる展開への期待

ツール・ダウンアンダーは、残り2ステージ。総合優勝の行方は、まだ誰にも分かりません。選手の表情、チームの動き、そして、コースの状況。すべてが総合優勝を左右する要素となります。皆さんも、ぜひ、この熱い戦いを最後まで見届けてください。

山田 健一

山田 健一

グランツールステージレースWorldTour

グランツールを中心に、ヨーロッパの主要レースを担当。イタリア、フランス、スペインの三カ国の言葉を自在に操り、現地メディアの微妙なニュアンスまで読み解く。特派員時代に培った人脈と、独自の視点を組み合わせることで、選手たちの表情や声のトーンから次の展開を予見することも。15年以上の取材経験から紡ぎ出される記事は、データと感性の絶妙な調和が特徴。アンドラ公国に別荘を持つという噂は真偽不明だが、ピレネー山脈の天気変化を誰よりも早く感じ取る不思議な能力の持ち主。