ハビエル・ロモ、ツアー・ダウンアンダーで大物を驚かせプロ初勝利、リーダージャージも獲得

ハビエル・ロモ、ツアー・ダウンアンダーで大金星！プロ初勝利とリーダージャージ獲得

皆さん、こんにちは！モナコから中村リサがお届けします。南半球の熱気が伝わってくるツール・ダウンアンダー、その第3ステージで、まさかのドラマが繰り広げられました。スペインのハビエル・ロモ選手（モビスター チーム）が、見事なソロアタックでステージ優勝を飾り、同時にリーダージャージも奪取！一体何が起こったのか、じっくりと見ていきましょう。

激戦の舞台裏：ノッツヒルがレースを動かす

今回の舞台は、ノーウッドからユライドラまでの147.5km。特に注目されたのは、2度登場するノッツヒルという2.6kmの登りです。平均勾配7％、最大16％という難関は、これまでスプリントで連勝していたサム・ウェルスフォード選手（レッドブル・ボーラ・ハンスグローエRBH）を大きく苦しめました。彼はなんと、12分以上も遅れてしまうことに。レース展開は、この登りによって大きく左右されたと言えるでしょう。

予測不能なアタック：ロモの快走

最後のノッツヒルの頂上がフィニッシュまで6kmという地点で、レースは一気に動きました。ジェイ・ヴァイン選手（UAEチームエミレーツ・XRG）やルーク・プラップ選手といった地元勢がアタックを試みる中、飛び出したのはハビエル・ロモ選手でした。彼のソロアタックは、後続集団との差を広げ、そのまま逃げ切り勝利！2020年のスペインU23チャンピオンの実力を見せつけました。

チームの信頼に応える勝利

レース後、ロモ選手は「最後の1kmまで確信はなかった」と語りました。そして、「この勝利は私にとって非常に重要。冬の間、ハードワークを重ね、チームの信頼に応えることができた」と喜びを爆発させました。彼の言葉には、これまでの努力とチームへの感謝が込められていて、胸が熱くなりますね。

総合争いの行方と今後の展開

ステージ2位には、ジョンタナ・ナルバエス選手（UAEチームエミレーツ・XRG）、3位にはフィン・フィッシャーブラック選手（レッドブル・ボーラ・ハンスグローエRBH）が続きました。総合順位では、ロモ選手がナルバエス選手に8秒差、パトリック・コンラッド選手（リドル・トレックLTK）に10秒差をつけて首位に立っています。

ツール・ダウンアンダーはまだ中盤戦。明日もまた、海岸沿いの道で風の影響も予想される波乱の展開が待ち受けています。ロモ選手がこの勢いを維持するのか、それとも新たなヒーローが登場するのか、目が離せませんね！