プレビュー:2025年ベニドルム・ワールドカップ – ファン・アールトとファン・エンペルがスペイン海岸で再び繰り返すか?
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ベニドルムの熱い戦い再び!ワウト・ファンアールトとフェム・ファンエンペルがスペインの地で連覇に挑む
皆さん、こんにちは!ベルギーから佐藤美咲がお届けします。今回は、1月19日にスペインのベニドルムで開催されるシクロクロスワールドカップ第10戦の見どころを、熱く語っていきたいと思います!
灼熱の太陽の下、繰り広げられる異質なシクロクロス
ベニドルムといえば、ビーチリゾートのイメージが強いですが、今回のシクロクロスコースは、そのイメージを覆すようなユニークな設定となっています。市街地の公園と、少しワイルドな森林地帯を組み合わせたコースは、選手たちの技術とスタミナを試す、まさに挑戦的なレイアウト。スタート地点から公園へと続くアスファルトの道、そして45メートルの人工砂場は序章に過ぎません。最初の公園を抜けると、8%の勾配が300メートルも続く上り坂が待ち構え、選手たちの脚を容赦なく削ります。そして、森林地帯に入ると、そこはまるで別世界。乾燥した砂利道と、散乱する石が、選手たちをさらに苦しめるでしょう。このコース、まるでオフロード版ジェットコースターですね!
男子エリート:ワウト・ファンアールトが連覇を狙う!
昨年のベニドルムでは、壮絶な争いの末、ワウト・ファンアールトが勝利を掴み取りました。マチュー・ファンデルプールが不運に見舞われたレースでしたが、ファンアールトの力強い走りは、多くの観客を魅了しました。今年は、マチュー・ファンデルプールが不在のため、ファンアールトが圧倒的な本命となるでしょう。しかし、彼が所属するチーム ヴィスマ・リースアバイクは、ロードシーズンに向けたトレーニングを積んでいる最中。ファンアールトが、どこまでフレッシュな状態でレースに臨めるかが、一つの鍵となりそうです。
対抗馬となるのは、今シーズン、ワールドカップランキングをリードするミヒャエル・ファントゥーレンハウト。そして、ベルギーチャンピオンのティボー・ネイスでしょう。ネイスは、ロードレースでもその才能を発揮していますが、シクロクロスへの情熱は人一倍。テクニカルなコースを得意とする彼が、ファンアールトを脅かす存在となるかもしれません。さらに、地元スペインの英雄、フェリペ・オルツにも注目です。彼にとっては、ベニドルムでのレースは特別な意味を持つでしょう。
女子エリート:ファンエンペルが独走か、それとも…
女子エリートでは、世界チャンピオンのフェム・ファンエンペルが、圧倒的な強さを見せるでしょう。昨年のベニドルムでは、プック・ピーテルセとの激しいデッドヒートを制しましたが、今年はピーテルセが体調不良で欠場。ファンエンペルは、単独でレースを支配する可能性も十分にあります。
しかし、油断は禁物です。セイリンデルカルメン・アルバラードは、オランダ選手権で2位に入賞し、調子を上げてきています。また、マリアンヌ・フォス、ルシンダ・ブランドといったベテラン勢も、虎視眈々とチャンスを狙っているでしょう。特に、ルシンダ・ブランドは、2週間のレースブランクを経て、フレッシュな状態でレースに臨むはずです。
レース観戦情報と今後の展開
ベニドルムのレースは、ヨーロッパでは有料放送でのみライブ中継されますが、オランダでは無料で視聴できるようです。日本のファンの皆さんは、インターネットでの配信や、ハイライト映像でレースをチェックすることになるでしょう。
ベニドルムのレースが終わると、いよいよシクロクロスシーズンも終盤戦に突入です。選手たちは、次の目標である世界選手権に向けて、さらにギアを上げてくるでしょう。今回のレースで、どんなドラマが生まれるのか、今からワクワクが止まりません!