ブレナン、飛び級で輝く原石

日本のサイクルロードレースファンの皆さん、こんにちは！松崎 愛です。今回は、ツール・ド・カタルーニャで衝撃的な活躍を見せている19歳の新星、マシュー・ブレナンにスポットライトを当ててお届けします。

19歳の衝撃！マシュー・ブレナン、ツール・ド・カタルーニャで大暴れ

ツール・ド・カタルーニャといえば、春のクラシックシーズンを占う重要なステージレースの一つ。そんな舞台で、チーム ヴィスマ・リースアバイクに所属するマシュー・ブレナンが、まるで彗星のごとく現れました。開幕ステージでいきなり勝利を挙げると、第2ステージでも2位。総合リーダーの座を射止め、早くもその名を知らしめています。

ヨナス・ヴィンゲゴーの代役出場が生んだシンデレラボーイ

驚くべきことに、ブレナンは当初、ツール・ド・カタルーニャに出場予定ではありませんでした。しかし、ヨナス・ヴィンゲゴーの欠場により、急遽チャンスが巡ってきたのです。まるで運命の女神が微笑んだかのようですね。

チームのスポーツディレクター、フランス・マッセンは、「この冬から彼は大きく成長しているのを示していた。彼のデータは本当に良かったんだ」と語ります。さらに、「19歳にして、これほど堂々と走るとは…。昨夜（月曜日）は良いスピーチもしていた。それも既にできるんだ」と、その才能に舌を巻きます。

セップ・クスもアシスト！チームの信頼を掴む走りと人間性

第2ステージでは、セップ・クスがブレナンのために献身的にアシストする場面も見られました。セップ・クスといえば、ブエルタ・ア・エスパーニャの覇者。そんなトップライダーが、19歳の若手のために力を尽くす姿は、チーム内でのブレナンの信頼の厚さを物語っています。

ブレナン自身も、「セップ・クスのような選手が、あなたのために走ってくれるのは素晴らしいことだ」と語り、チームへの感謝を忘れません。勝利後にはチームメイトに謝罪する謙虚さも持ち合わせており、その人間性も高く評価されています。

カヴェンディッシュを彷彿とさせる勝負強さ

ブレナンの才能について、ツール・ド・ラヴニールでイギリスチームの監督を務めたジョン・ヘレティは、「彼は完璧なスプリンター気質を持っている。まるでマーク・カヴェンディッシュのようだ」と評します。レース前のブリーフィングでは積極的に意見を述べ、レース後には不満を露わにする…そんなカヴェンディッシュのような一面も持ち合わせているようです（笑）。

未知数の可能性を秘めた未来

ブレナンは自身のことを「自分のプロフィールを定義できない。コーチたちもまだ分かっていない」と語ります。しかし、それこそが彼の魅力なのかもしれません。スプリンターなのか、クライマーなのか、それともオールラウンダーなのか？ まだ誰にも分からない、未知数の可能性を秘めたブレナンの未来が、今から楽しみでなりません！

日本の皆さん、マシュー・ブレナンの今後の活躍から目が離せませんよ！