ランス・アームストロング：栄光と転落の自転車英雄

アームストロング、ポガチャルとの間に埋められていた「戦いの斧」を掘り起こす

「何かと騒がしいことはあったが、タデイ・ポガチャルは今世代最高のサイクリストというだけでなく、おそらく歴史上最高のサイクリストの一人であることを改めて証明した」

元ツール・ド・フランス覇者、ランス・アームストロングが、タデイ・ポガチャルを大絶賛！その言葉の裏には、かつての栄光を失った男の複雑な感情が垣間見える。

ポガチャルのストラーデ・ビアンケ制覇をアームストロングが分析

UAE Team Emiratesのタデイ・ポガチャルが、ストラーデ・ビアンケで落車に見舞われながらも3度目の優勝を飾った。この勝利について、ランス・アームストロングは自身のポッドキャスト番組'The Move'で熱く語った。

アームストロングは、「これは過去の番組とは違う。ポガチャルは今世代最高の選手というだけでなく、歴史上最高の選手の一人であることを証明した」と絶賛。さらに、「昨年のパフォーマンスとは異なり、観客はそれを感謝しているだろう。UAE Team Emiratesの圧倒的な強さも際立っていた。ティム・ウェレンスのような選手を擁し、先頭を引く3、4人の選手を見れば、UAEの支配力は明らかだ」とチームの総合力も評価した。

落車を乗り越え勝利したポガチャルを称賛

アームストロングは、ドーピング問題で7つのツール・ド・フランスタイトルを剥奪された過去を持つが、ポガチャルの勝利を素直に称賛。「ポガチャルは落車を乗り越え、先頭でフィニッシュし、自分が最高の選手であることを証明した。彼はまさに野獣だ」と語気を強めた。

また、「ポガチャルには本当に感銘を受けている。若さというものが羨ましいとさえ思う」と率直な気持ちを吐露している。

ポガチャルのコメント

ポガチャル自身は、「最後まで楽しめたが、アドレナリンが切れ始め、落車の傷みが感じられる。怪我が深刻でないことを願う。落車後、バイクが壊れていて、自分が大丈夫かどうか分からなかった。交換後も心配だった。事故は多くのエネルギーを奪うが、まだ十分なエネルギーが残っていた」と語った。

ポガチャル、パリ～ルーベ出場は？

ストラーデ・ビアンケでの落車後、ポガチャルがパリ～ルーベに出場できるのか、日本のファンも気になっているところだろう。今後の情報に注目したい。

サイクルロードレース界の未来

アームストロングの言葉は、ポガチャルの才能を認めつつも、過去の栄光にしがみつく自身の姿を映し出しているのかもしれない。しかし、ポガチャルのような若い才能が台頭することで、サイクルロードレース界はますます面白くなっていくことは間違いない。

日本のファンも、ポガチャルの活躍から目が離せないだろう。