ログリッチ、「心はいつも20歳」抵抗を続ける

ログラ、アユソとの世代間闘争を制す！　ツール・ド・カタルーニャ第4ステージ優勝

日本のサイクルロードレースファンの皆さん、こんにちは！山田健一です。

スペインのモンセラットを舞台に行われたツール・ド・カタルーニャ第4ステージ。35歳のベテラン、Primoz Roglic（レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ Bull-Bora-Hansgrohe）が、前日のステージで苦杯をなめた22歳の若手、フアン・アユソ（UAE Team Emirates）とのスプリント勝負を制し、ステージ優勝を飾りました。

### ログラ、若き才能に立ち向かう

近年、サイクルロードレース界では若い才能が台頭し、ゲラント・トーマスやミケル・ランダといったベテラン勢が後退していく中で、ログラは依然として世界のトップレベルを維持しています。チームメイトのジュリオ・ペリツァーリは彼を「世界最高の4人のうちの1人」と評します。

ログラ自身も、若い選手たちの勢いを認めつつ、「内面は常に20歳だ」と語り、自身の経験と技術で対抗していく姿勢を示しています。23歳で自転車競技を始めたという遅咲きの彼にとって、若い頃から活躍する選手たちとの競争は、常に挑戦であり、自身を成長させる原動力となっているのでしょう。

### 勝利への執着と、それだけではない価値観

ログラは勝利に貪欲でありながらも、それだけにとらわれない独自の価値観を持っています。ツール・ド・フランスで最終日前日に逆転負けを喫した過去の経験も、「人生を変えるものではない」と語り、常に家族や自身の幸福を大切にする姿勢を崩しません。

レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ Bull-Bora-Hansgroheのスポーツディレクター、パチ・ビラは、ログラのスポーツに対する情熱と、常に全力を尽くす姿勢こそが、彼の偉大さだと語ります。

### 新チームでの変化とリーダーシップ

新チームに移籍したログラは、チームを牽引するリーダーとしての役割も担うようになりました。若い選手たちの育成にも積極的に関わり、自身の経験を伝えながら、彼らの成長をサポートしています。

「カタブランカ・ヴァシュ」での戦いも、その一環でしょう。最終局面でのミスもあったものの、フアン・アユソとの激しい競り合いを制し、総合リーダーの座を奪還しました。

### ジロ・デ・イタリアに向けた準備

ログラはツール・ド・カタルーニャを、5月に開幕するジロ・デ・イタリアに向けた重要な準備段階と位置づけています。カタルーニャでの結果も重要ですが、それ以上に、自身の状態を確認し、課題を見つけることが目的でしょう。

ツール・ド・カタルーニャはまだ終わっていません。最終日まで、ログラとフアン・アユソの激しい戦いから目が離せませんね。そして、その戦いは、ジロ・デ・イタリアへと続いていくのです。