クリテリウム・デュ・ドーフィネ2025：第1ステージ 日程とテレビ放送

ツール・ド・フランスへの序章：ドーフィネが開幕！

いよいよこの日曜日、フランスで開催される伝統の一戦、クリテリウム・デュ・ドーフィネが幕を開けます。ツール・ド・フランスの最終調整レースとして、毎年多くのトップ選手たちが集結するこの大会は、まさに「ミニ・ツール」と呼ぶにふさわしい緊張感に包まれています。初日を飾るのは、ドメラからモンリュソンまでの195.8kmに及ぶ起伏に富んだステージ。ツール・ド・フランス本番を前に、選手たちがどのようなコンディションで臨み、どのような戦術を見せてくれるのか、今から胸が高鳴りますね！

第1ステージの鍵は「起伏」：クラシックハンターの舞台か？

このドーフィネ第1ステージは、一見すると平坦に見えがちですが、侮ってはいけません。コースプロファイルを確認すると、サント・テランス、コート・ド・ビュフォン（なんと3回も登場！）、コート・ド・ドメラといった複数の短いながらもパンチのある登りが連続しています。これはまさに、クラシックハンター、つまり石畳や短い急坂を得意とする選手たちにとって絶好の舞台となるでしょう。

総合系のライダーたちは、ツールの山岳ステージや個人タイムトライアルに向けて体力を温存したいはず。だからこそ、こうした序盤の起伏ステージは、逃げ集団にチャンスが巡ってきたり、あるいはパンチャータイプのスプリンターが勝利を狙いに来たりする可能性が高いのです。ゴール手前60kmからは周回コースに入るとのことで、これはさらにレースをナーバスなものにするでしょう。集団は常に縦長になり、アタックの機会も増える。モンリュソンへのフィニッシュラインでは、スリリングな展開が待っているに違いありません。皆さんは、どんな選手がこの初日を獲ると予想しますか？

モビスター チームの戦略と エンリク・マス

各チームがツールの布陣を見据える中、モビスター チームの動きには特に注目しています。彼らがこのクリテリウム・デュ・ドーフィネに、エースであるエンリク・マスをリーダーとして送り込むと発表しました。エンリク・マスは、グランツールでの総合上位を狙える数少ないスペイン人クライマーであり、彼のコンディションはチームの今シーズン後半の成功を左右する重要な要素です。

ドーフィネは、ツールの前哨戦でありながらも、決して調整レースとして軽く見られることはありません。特にエンリク・マスのような総合系ライダーにとっては、自身の調子を確認し、チームとの連携を深める貴重な機会です。彼がこの起伏のある第1ステージでどのような走りを見せるのか、そしてチームが彼をどのようにサポートしていくのか。その裏には、ツール・ド・フランス本番での役割分担や、他のライバルチームの動向を探るという、水面下の熾烈な戦術が隠されていることでしょう。「なるほど、ここでこう来るか！」と唸らせるような、チームの思惑が透けて見える瞬間が、きっとあるはずです。

テレビ観戦情報と今後の展開

この熱い戦いの幕開けは、日本からでもリアルタイムで楽しむことができます。ユーロスポーツ、マックス、そしてRTVEといった各放送局で、日本時間13:00からライブ中継が予定されています。特にRTVEはオープンチャンネルでの放送ですから、アクセスしやすい方も多いのではないでしょうか。

クリテリウム・デュ・ドーフィネは、これから本格化する山岳ステージや、総合争いの行方など、見どころが満載です。第1ステージでクラシックハンターが躍動するのか、それとも総合系の選手が意外な動きを見せるのか。そして、このドーフィネで得られた情報が、7月のツール・ド・フランスにどう影響してくるのか。選手たちの表情、チームの動き、そしてレースの展開から、私はこれからも独自の視点で皆さんに情報をお届けしていきます。「確かに、このドーフィネがツールの前哨戦たる所以だ！」と、皆さんもきっと感じていただけるはずです。次回のレポートもお楽しみに！