ヴィスマ、パリ～ニースでエースを定めず？

日本のロードレースファンへ、山田健一がお届けするパリ～ニース最新情報！

ヨルゲンソンか、ヴィンゲゴーか？ チーム ヴィスマ・リースアバイク、パリ～ニースでエースを決めず

パリ～ニースのチームタイムトライアルで圧倒的な勝利を飾ったチーム ヴィスマ・リースアバイク。総合順位でもマッテオ・ジョーゲンソンとヨナス・ヴィンゲゴーがそれぞれ1位、2位につけ、まさに絶好調と言えるでしょう。しかし、気になるのは今後のチーム戦略。果たして、どちらの選手をエースとして戦うのか？チームはまだ明確な方針を示していません。

二枚看板で攻めるヴィスマ、ライバルを翻弄するか？

「間違いなく共同リーダーだ」と、新リーダーのマッテオ・ジョーゲンソンはHet Laatste Nieuws紙のインタビューで語っています。しかし、チーム内のヒエラルキーについては「それは世間が決めることだ」と煙に巻くあたり、なかなか食えない男です。

「我々は贅沢な状況にいる。この状況を生かして、今後数日間、ライバルの動きをより良く見極めることができる。イエロージャージを着て走るのを楽しみにしている。自転車ロードレースにおいて、あれは象徴的なジャージだからね。しかし、今はプレッシャーは全く感じていない。ライバルとの差はかなり大きい。レースは間違いなく始まったよ」と、ジョーゲンソンは自信をのぞかせます。

ニールマン監督「全く問題ない」

チームを率いるグリシャ・ニールマン監督も、現時点では明確な役割分担を避けています。「今は2枚の切り札が総合上位にいる。それを利用しよう。事前に話し合った通り、当初はマッテオをティレーノ～アドリアティコに出場させる予定だったが、彼はパリ～ニースでタイトルを守りたいと強く希望したんだ。」

「我々としては、それを認めた。過去にも、共同リーダーシップで成功した経験がある」とニールマン監督は語ります。彼は2023年のブエルタ・ア・エスパーニャを例に挙げ、当時、チーム ヴィスマ・リースアバイクはヨナス・ヴィンゲゴー、プリモシュ・ログリッチ、セップ・クスという3人のエースを擁して戦いました。「だから、全く問題ない。」

今後の展開は？

チーム ヴィスマ・リースアバイクが、このまま二枚看板体制を維持するのか、それとも状況に応じてエースを絞るのか。今後のレース展開から目が離せません。ヨルゲンソンの勢いか、それともヴィンゲゴーの経験か。どちらにしても、彼らの戦いがパリ～ニースを大いに盛り上げてくれることは間違いないでしょう。日本のファンも、熱い視線を送ってください！