🇫🇷L'Équipe

ドーフィネ完全ルート解説

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ドフィネ2025コース発表!バルデ引退レース、ポガチャル、ヴィンゲゴー、エヴェネプールも参戦か?

皆さん、こんにちは。山田健一です。今年もいよいよヨーロッパのロードレースシーズンが本格化してきましたね。今回は、ツール・ド・フランスの前哨戦として重要な位置づけにあるクリテリウム・デュ・ドーフィネ2025のコースが発表されたので、その詳細と見どころを熱く語りたいと思います。

### ロマン・バルデの引退レースを飾る特別なスタート

まず、今回のドーフィネで最も注目すべき点は、フランスの英雄、ロマン・バルデが引退レースとしてこの大会を選ぶということでしょう。彼の故郷であるブリウドからのスタートは、まさに感動的な演出です。14年間のプロキャリアに幕を閉じるバルデの最後の雄姿を、ぜひ目に焼き付けたいですね。彼がグラベルレースに転向する前に、ロードレースファンとして最後に声援を送りたい、そう思わせる特別なレースになるでしょう。

### 17.7kmの個人タイムトライアルはツールへの試金石

コース全体としては、例年通り、序盤はスプリンター向けのステージが続き、中盤には個人タイムトライアルが設定されています。17.7kmのタイムトライアルは、ツール・ド・フランスの開幕まで1ヶ月を切ったこの時期に、総合優勝を狙う選手たちにとって、重要な試金石となるでしょう。特に、タデイ・ポガチャルやヨナス・ヴィンゲゴーといった、ツール・ド・フランスの有力候補たちは、ここでしっかりとした手応えを掴んでおきたいところ。また、怪我からの復帰を目指すレムコ・エヴェネプールも、このドーフィネで調整を終え、ツールに向けて万全の状態で臨むことができるのか?非常に楽しみです。

### 終盤は山岳3連戦!モン・スニ峠頂上フィニッシュが勝負を決める

そして、レース終盤には、お馴染みの山岳ステージが待ち構えます。コンブルー、ヴァルメイニエと続き、最終日はモン・スニ峠の頂上フィニッシュ。この3連戦は、総合優勝を争う選手たちにとって、まさに死闘となるでしょう。特にモン・スニ峠は、9.6kmで平均勾配6.9%と、決して長くはないものの、その手前75kmで休む間もなく続くアップダウンは、選手たちの脚を確実に削っていくでしょう。ここで、誰が最高のパフォーマンスを見せるのか、目が離せません。

### ワイルドカードチームの選出も注目

また、今回のドーフィネには、ワールドツアーチームに加え、イスラエル・プレミアテック、トタルエネルジー、そしてジュリアン・アラフィリップが所属するTudor、さらにUno-Xといったチームが招待されています。これらのチームは、ツール・ド・フランスへのワイルドカード獲得に向けても、このドーフィネでアピールしたいところでしょう。

### ドーフィネはツールへの最高の予行演習

クリテリウム・デュ・ドーフィネは、過去15回のうち6回も、その年のツール・ド・フランスの優勝者を輩出している、まさにツールへの試金石となるレースです。ブラッドリー・ウィギンス、クリストファー・フルーム、ゲラント・トーマス、そしてヨナス・ヴィンゲゴーと、錚々たる名前が並びます。このレースで好成績を収めた選手は、その勢いをツールへと繋げることができるのか?2025年のツール・ド・フランスを占う上で、非常に重要なレースとなることは間違いありません。

さあ、今年も熱い戦いが繰り広げられることでしょう。皆さんも、ぜひ注目してください!

山田 健一

山田 健一

グランツールステージレースWorldTour

グランツールを中心に、ヨーロッパの主要レースを担当。イタリア、フランス、スペインの三カ国の言葉を自在に操り、現地メディアの微妙なニュアンスまで読み解く。特派員時代に培った人脈と、独自の視点を組み合わせることで、選手たちの表情や声のトーンから次の展開を予見することも。15年以上の取材経験から紡ぎ出される記事は、データと感性の絶妙な調和が特徴。アンドラ公国に別荘を持つという噂は真偽不明だが、ピレネー山脈の天気変化を誰よりも早く感じ取る不思議な能力の持ち主。