ポガチャル対ファンデルプール、再戦が待ち遠しい！

ポガチャル vs ファンデルプール、春のクラシックで再激突！ E3、ロンド、そしてパリ～ルーベへ

日本のサイクルロードレースファンの皆さん、こんにちは！山田健一です。

ミラノ～サンレモでのタデイ・ポガチャルとマチュー・ファンデルプール der Poelの激突は、春のクラシックシーズン、ひいてはサイクルロードレース界全体にとって、最高にエキサイティングなニュースです。ベルギーで早くも金曜日（GP E3）に再戦の火花が散るとなれば、これは見逃せませんぞ！

「神々の戦い」を制したのはファンデルプール

ミラノ～サンレモのフィニッシュで繰り広げられた壮絶なスプリント合戦。フィリッポ・ガンナが「まるで自転車競技の神々を追いかけたかのようだった。寿命が何年か縮まったよ」と語ったように、その激しさは尋常ではありませんでした。ガンナ自身も2位でフィニッシュしましたが、レムコ・エヴェネプール、マッズ・ピーダスン、あるいはワウト・ファンアールトといった強豪たちが食い込もうとしても、最後はポガチャルとファンデルプールの頂上決戦になる。今のクラシックレース界には、そんな構図が確立されつつあると言えるでしょう。

ツール・ド・フランスでヨナス・ヴィンゲゴーが再びポガチャルを打ち破るのか、という点も気になりますが、世界チャンピオンであるファンデルプールとポガチャルの対決は、我々ファンにとって、本当に痺れるようなスリリングな展開を約束してくれるはずです。

戦略と肉体の融合、ファンデルプールの完璧な勝利

ポガチャルがチプレッサで激しいアタックを仕掛けても、ファンデルプールは冷静に耐え忍び、ポッジョでは逆にアタックを仕掛けるという積極性を見せました。そして、最後のスプリントでは、ライバルたちを驚かせるロングスパートで勝利を掴み取ったのです。肉体的な強さはもちろんのこと、戦略的な冷静さも兼ね備えているのが、マチュー・ファンデルプールの凄さでしょう。

互いを高め合うライバル関係

チャンピオンの偉業を際立たせるためには、相応しいライバルの存在が不可欠です。ポガチャルとファンデルプールの激突は、まさにその条件を満たしています。ストラーデ・ビアンケでのポガチャルの圧倒的な勝利や、昨年のロンド・ファン・フラーンデレンでのファンデルプールの独走劇のように、一方的な展開では、レースの面白さも半減してしまいます。しかし、今回のミラノ～サンレモのように、両雄が互角に渡り合うことで、レースは劇的な盛り上がりを見せるのです。

パリ～ルーベへのポガチャルの挑戦はあるのか？

UAEチームエミレーツ・XRGのポガチャルは、本来クラシックレース向きの選手だと言えるでしょう。しかし、彼の才能はそれだけに留まりません。グランツールでも勝利を狙える、オールラウンドな能力を持っています。一方、ファンデルプールは、ロンバルディアのような厳しいコースには向いていませんし、ロードレース世界選手権もルワンダのコースが厳しすぎるため、出場を見送っています。しかし、ミラノ～サンレモや石畳のクラシックレースでは、ファンデルプールが優位に立っていると言えるでしょう。2023年のロンド・ファン・フラーンデレンでの敗北は、彼にとって大きな教訓となったはずです。

さて、気になるのは、ポガチャルがパリ～ルーベに挑戦するのかどうか、という点です。チームスタッフは、ストラーデ・ビアンケでの落車を考慮して、彼の出場を阻止しようとしていますが、ミラノ～サンレモでの敗北でプライドを傷つけられたポガチャルが、ファンデルプールの得意な舞台でリベンジを果たすことを望む可能性も十分に考えられます。今後の展開から目が離せません！