リポウィッツ、力強いエンジンが主張する

パリ～ニース最終日前日、フロリアン・リポヴィッツが魅せた才能の片鱗

パリ～ニース最終日前日。雪が舞うオーロンの山頂で、ドイツ出身のフロリアン・リポヴィッツ（レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ Bull - Bora-Hansgrohe）が、その才能の片鱗を見せつけました。

元バイアスロン選手という異色の経歴

リポヴィッツは、8歳から20歳までバイアスロン選手として活躍していました。ドイツのジュニアチャンピオンにも輝いた実力者でしたが、膝の怪我をきっかけに自転車に転向。レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ Bull - Bora-Hansgroheに見出され、プロの道へ進みました。

驚異的な身体能力とメンタルの強さ

驚くべきは、トレーニングなしで10kmを35分以内で走るという驚異的な身体能力。さらに、チームメイトのベン・ツィーホフが語るように、「彼は本当に謙虚で、何事にも感謝を忘れない。素晴らしい精神力を持っている」と、メンタルの強さも兼ね備えています。

総合2位、逆転の可能性は？

パリ～ニースでは、マッテオ・ジョーゲンソンに37秒差で総合2位につけています。最終日の展開次第では、逆転優勝も十分に可能。しかし、リポヴィッツ自身は「表彰台に上がれれば十分」と控えめなコメント。

ゲオルグ・シュタインハウザーも太鼓判

かつてのチームメイト、ゲオルグ・シュタインハウザー（EF Education-EasyPost）は「彼には無限の可能性がある」と太鼓判を押します。

これからの活躍に期待

レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ Bull - Bora-Hansgroheのスポーツディレクター、パッチ・ビラは「彼はまだ若く、学ぶべきことはたくさんある。これからが楽しみだ」と語ります。

フロリアン・リポヴィッツ。その秘めたるポテンシャルは、日本のファンにとっても目が離せない存在となるでしょう。今後の活躍に期待しましょう！