トム・ボーネン「ポガチャルはメルクス超えの可能性」

「ポガチャルはメルクス超えの可能性を秘めている」 トム・ボーネンが語る

日本のロードレースファンの皆さん、こんにちは！山田健一です。今回は、あのトム・ボーネンがタデイ・ポガチャルについて語った、刺激的な話題をお届けします。

ベルギーのVRT放送の人気ポッドキャスト「Wielerclub Wattage」で、司会のルーベン・ヴァン・グフトが提起した問い。「タデイ・ポガチャルは、史上最高の選手としてエディ・メルクスの王座を奪うことができるのか？」元プロ選手であるトム・ボーネンとヤン・バケランツは、その可能性を強く信じているようです。

ポガチャルの圧倒的な実績と、メルクスとの比較

ポガチャルは、既にロンド・ファン・フラーンデレンを2度制覇し、モニュメントレースを8勝。ツール・ド・フランスでは3度の総合優勝、そして世界選手権のタイトルも手にしています。驚くべきことに、彼はまだ26歳。この年齢で、過去に彼に匹敵するのはエディ・メルクスのみと言えるでしょう。

メルクスは26歳までに、モニュメントレース10勝、世界選手権2勝、そしてツール・ド・フランスも2勝していました。最終的に、メルクスはモニュメントレース19勝、世界選手権3勝、そしてグランツールを11勝という、圧倒的な記録を打ち立てました。

バケランツの分析：ポガチャルはどこでも勝てる

ヤン・バケランツは、「ポガチャルは何をやっても上手くいく。彼はどこでも勝てるんだ」と語ります。「ポガチャルは、カタルーニャ一周、バスク一周、パリ～ニース、ティレーノ～アドリアティコなど、確実に勝てるレースだけを選んで走れば、もっと楽に勝てるだろう。しかし、ポガチャルはそれでは満足しない。彼は、自分にとって不利なコースでも、強い選手たちと戦いたいんだ。」

ボーネンの大胆な予測：メルクス超えも視野に

トム・ボーネンはさらに踏み込んで、「ポガチャルはメルクスを超える可能性を秘めている」と断言します。「もちろん、時代は違う。例えば、今は選手が専門化し、クラシックレースに集中する選手もいれば、ステージレースに集中する選手もいる。しかし、ポガチャルは全てのレースを走るだろう。彼はフランドルクラシックを制覇し、もしかしたら日曜日のパリ～ルーベも勝つかもしれない。私はそんな選手を見たことがない。もちろん、エディ・メルクスの現役時代は知らないがね。」

しかし、ポッドキャストのパネリストである、より年配の専門家、ダーク・デ・ヴォルフとマーク・ウィッターホーヴェンは、この意見に同意しませんでした。「たとえポガチャルにその可能性があるとしても、メルクスの記録を超えることはないだろう」とウィッターホーヴェンは述べています。

さて、皆さんはどう思いますか？ポガチャルは本当にメルクスの記録を超えることができるのでしょうか？今後の彼の活躍から目が離せませんね！