ロマン・グレゴワール：「この上り坂は怖くない」

ティレーノ～アドリアティコ、山岳ステージを前に若手クライマーが意気込みを語る

「恐れてはいけない」。Groupama-FDJのロマン・グレゴワールは、ティレーノ～アドリアティコのクイーンステージを前に、そう語りました。総合上位を狙うケヴィン・ヴォークラン（Arkéa-B & B Hôtels）と共に、明日の山岳決戦に挑みます。

イタリア特派員のアレクサンドル・ルース氏が、ペルゴラからレポートをお届けします。

消耗戦となった第5ステージ

ペルゴラへの第5ステージは、マルケ地方の丘陵地帯を舞台に行われました。雨天と強風の中、選手たちは神経をすり減らし、体力を消耗しました。総合上位を狙うチームが牽引したため、集団は常に緊張感に包まれていました。

Arkéa-B & B Hôtelsのフローランス・ノルマンは、「精神的に非常に疲れる一日だった」と語ります。ヴォークランは、モンテローロの頂上手前でフアン・アユソのアタックに反応するため、コース取りで苦労したことを明かしました。しかし、「脚の状態は悪くなかった」と、彼は前向きに語っています。

ケヴィン・ヴォークラン、総合上位への意欲

ヴォークランは、厳しいコンディションが続く今大会で、「Strade Biancheのダメージが残っている」と感じているようです。しかし、明日の山岳ステージ、フロントニャーノの登りでは、「自分の力を試したい」と意気込みます。「総合上位を狙って戦う」と、彼は力強く宣言しました。

ロマン・グレゴワール、自信を胸に

ロマン・グレゴワールも、山岳ステージに向けて準備万端です。第5ステージでは、「アタックするほどの脚はなかった」と語るものの、「戦略的に走り、7位でフィニッシュできた」と振り返ります。

総合8位につけるグレゴワールは、最終日の山頂フィニッシュについて、「7kmで平均勾配7％と、それほど厳しい登りではない」と分析。「良い状態であれば、十分に戦える」と自信を見せます。

若手クライマーの挑戦

昨年大会では、ケヴィン・ヴォークランが10位、ロマン・グレゴワールが13位でフィニッシュしました。今年はそれを上回る成績を目指し、若手クライマーたちがティレーノ～アドリアティコの山岳ステージでどのような走りを見せてくれるのか、注目しましょう。