ルルー、遅れてきたヒーロー

はい、承知いたしました。松崎 愛の視点から、日本のサイクルロードレースファンに向けた記事を作成します。

パリ～ルーベ、30歳で掴んだ夢の舞台！ サミュエル・ルルー、石畳にかける情熱

「パリ～ルーベは、人生で最高の日にも、最悪の日にもなり得る」。そう語るのは、フランス北部の出身、30歳のサミュエル・ルルー選手。長年、プロとして活動しながらも、なかなか手が届かなかった「北の地獄」パリ～ルーベへの出場を、ついに今年、トタルエネルジーの一員として叶えることになりました。遅咲きのルーラー、サミュエル・ルルーの熱い思いに迫ります。

苦難の道のり、コンチネンタルチームからの挑戦

サミュエル・ルルー選手は、長年コンチネンタルチーム、Van Rysel-Roubaix Lille Métropoleに所属。パリ～ルーベへの出場権を持つワールドチームやプロチームとは異なり、招待されない限り出場は叶いませんでした。「地元ルーベのチームに所属しながらパリ～ルーベに出られないなんて…」と、毎年悔しい思いをしていたそうです。しかし、諦めずに走り続けた結果、トタルエネルジーへの移籍というチャンスを掴み、ついに夢の舞台への切符を手に入れたのです。

幼い頃の記憶、アランベールで見た夢

サミュエル・ルルー選手が自転車に興味を持ったきっかけは、幼い頃に両親と観戦したパリ～ルーベ。特に、アランベールでの観戦は強烈な印象として残っているようです。「ものすごいスピードで選手たちが駆け抜けていくのを見て、衝撃を受けました。トム・ボーネンにサインをもらおうとしたのも良い思い出です」と当時を振り返ります。そんな幼い頃の憧れが、今の彼の原動力になっていることは間違いありません。

ベテランならではの戦略、生き残りをかけた戦い

サミュエル・ルルー選手は、パリ～ルーベでの勝利を夢見ていますが、現実的な目標も持ち合わせています。「マシュー・ヘイマンのように、セカンドカッターが勝利することもある。僕もチャンスを掴んで、生き残りたい」と語ります。彼の戦略は、序盤のエスケープに乗り、集団の動きが鈍ったタイミングでアタックを仕掛けること。石畳のスペシャリストとして、培ってきた経験と実力を発揮してくれるはずです。

「北の男」の意地、石畳は庭

「僕は北の男だからね！石畳はもう15年も走り続けているんだ」と語るサミュエル・ルルー選手。ビーチレースでのヨーロッパチャンピオンという異色の経歴も持ち、砂地での走りは得意とするところ。悪路にも強く、パリ～ルーベの過酷な石畳も、彼にとっては庭のようなものかもしれません。

ついに夢の舞台に立つサミュエル・ルルー選手。彼の熱い走りに、日本のファンも注目しましょう！