🇫🇷L'Équipe
北の地獄」異名の由来 パヴェだけじゃない
「北の地獄」という異名は、パリ〜ルーベの石畳とは関係がない。では、一体どこから来たのだろうか? パリ〜ルーベは、北フランスを舞台とする過酷なワンデーレースだ。しかし、このレースの異名である「北の地獄」は、そのコースの石畳に由来するものではない。 この異名が生まれたのは第一次世界大戦後、レースが中断されていた時期に遡る。ル・ヴェロ誌の記者たちがレースコースを調査した際、戦争によって完全に破壊された地域を目の当たりにした。 瓦礫とクレーターが広がる荒涼とした風景を見て、記者のある者が「これはまさに地獄だ!」と叫んだという。こうして、「北の地獄」という異名がパリ〜ルーベにつけられるようになった。 その後、この異名はレースの過酷さや挑戦を象徴するものとして定着した。石畳は確かにレースの難易度を高める要因だが、異名の本質は戦争による破壊と、そこを走る選手たちの苦難にある。