ワウト・ファン・アールト、勝利への覚悟

ワウト・ファンアールト、ポガチャルとファンデルプールに勝つには「少なくとも互角でなければ」

「勝つためには、せめて互角でなければならない」。そう語るのは、我らがワウト・ファンアールトだ。2025年のシーズンに向けて、彼の言葉には並々ならぬ覚悟が感じられる。

冬のシクロクロスシーズンを終え、いよいよロードシーズンが目前に迫ってきた。ワウト・ファンアールトは、クラシックレースでのタデイ・ポガチャル、そしてマチュー・ファンデルプール der Poelとの対決を心待ちにしている。

怪我からの完全復活へ

昨シーズンは怪我に苦しんだワウト・ファンアールトだが、ブエルタ・ア・エスパーニャでの感覚を忘れずに、自信を持って冬のトレーニングに取り組めたようだ。「膝の怪我は確かに厄介だったが、『もうダメだ』と思うようなものではなかった。だからこそ、以前のレベルに戻れると信じて、この冬を乗り越えることができたんだ」と彼は語る。

ポガチャルの参戦に刺激

タデイ・ポガチャルがクラシックレース、さらにはパリ～ルーベへの参戦を示唆したことに対し、ワウト・ファンアールトは「驚いた」と率直に語る。「多くのクラシックレースでは、戦略が重要になる。しかし、ロンド・ファン・フラーンデレンのようなレースは、結局のところ脚力がものを言う。マチュー・ファンデルプール der Poelとポガチャルを相手に、自分自身が彼らより劣っている状況で勝つシナリオは想像しにくい。だからこそ、せめて互角でなければ勝つチャンスはないんだ」と彼は分析する。

春のクラシック、そしてグランツールへ

ワウト・ファンアールトは、2月17日のクラシカ・ハエンでシーズンをスタートさせる。その後、ヴォルタ・アルガルヴェ・エン・ビシクレッタ、そして春のクラシックレースへと続く。注目は、やはりロンド・ファン・フラーンデレンとパリ～ルーベだろう。

さらに、今年はジロ・デ・イタリア、そしてツール・ド・フランスへの出場も予定されている。２つのグランツールに挑むという事は、彼自身の進化を求めている証拠だろう。

日本のファンへ

ワウト・ファンアールトの言葉からは、タデイ・ポガチャルとマチュー・ファンデルプール der Poelという強力なライバルに対するリスペクトと、自身の成長への渇望が感じられる。2025年のシーズン、彼はどのような走りを見せてくれるのだろうか。

日本のファンも、彼の活躍を心待ちにしていることだろう。熱い声援を送ろうではないか！さあ、皆さんはどのレースに注目しますか？