ウイットデブロークスに何が？ヴィスマが憂慮

日本のサイクルロードレースファンの皆さん、こんにちは！山田健一です。

今回は、才能あふれる若手選手でありながら、苦境に立たされているキアン・アイデブルックスの話題をお届けします。鳴り物入りでチーム ヴィスマ・リースアバイク（Team Visma - Lease a Bike）に移籍したものの、期待されたほどの活躍を見せられていない彼の現状に、チームも頭を悩ませているようです。

キアン・アイデブルックスに何が？ ヴィスマも心配する現状

2023年末、チーム ヴィスマ・リースアバイクは、キアン・アイデブルックスの獲得に全力を注ぎました。しかし、彼の元所属チームであるレッドブル・ボーラ・ハンスグローエとの間には移籍を巡る紛争が発生。最終的にはオランダの強豪チームが4年契約で彼の獲得に成功しました。チームは、かつてエースだったプリモシュ・ログリッチェがレッドブル・ボーラ・ハンスグローエに移籍した穴を埋める存在として、彼に大きな期待を寄せていたのです。

肉体的な問題との闘い

2024年のブエルタ・ア・エスパーニャでは、すでに脚の疲労に悩まされていたキアン・アイデブルックス。当初は股動脈の問題も疑われましたが、その後の検査で背中の神経が原因であることが判明しました。

2025年のツール・ド・オマーンでは総合5位に入るなど、復調の兆しを見せたものの、ティレーノ〜アドリアティコ2025では再び問題が浮上。クイーンステージでリタイアを余儀なくされました。彼は以前と同じように脚に重さを感じたと語っており、チームも心配を募らせています。

精神的な苦悩

チームの監督であるサラ・マルティン Wynantsは、ベルギーのメディアに対し、「彼の士気は今、ゼロ以下です。今は背中の問題が再発しています。この失望を乗り越えて、前向きに進む必要があります」と語っています。

22歳という若さで、将来のグランツール覇者候補とまで言われたキアン・アイデブルックスは、フラストレーションを隠せません。「昨年は身体的な能力がありましたが、痛みによってすべてがブロックされてしまいました。」

早期の才能とプレッシャー

キアン・アイデブルックスは、その早熟な才能から、同じベルギー出身のレムコ・エヴェネプールと比較されてきました。ボーラ・ハンスグローエ時代には、ツール・デ・ラヴニールで2つのステージ優勝と山岳賞を獲得する活躍を見せました。2023年にはブエルタ・ア・エスパーニャで8位に入り、グランツールデビューを飾っています。

チーム ヴィスマ・リースアバイクで、彼はこの苦境を乗り越え、その才能を開花させることができるのでしょうか？ 今後の彼の活躍に注目していきましょう。