ティレーノ〜アドリアティコ開幕！ガンナ、意気込み「個人TTに集中して練習」

ティレーノ～アドリアティコ開幕！ガンナ「個人TTへ向け徹底的にトレーニング」

イタリア、トスカーナ地方のリド・ディ・カマイオーレで、今年も「二つの海を結ぶレース」ティレーノ～アドリアティコが開幕を迎える。初日は11.5kmの個人タイムトライアル。各チームのエースたちが、それぞれの思惑を胸にスタートラインに並ぶ。

マチュー・ファンデルプール「少なくとも1勝はしたい」

「トレーニングでは良い感触を得られている。あとはレースで走るだけだ」と語るのは、マチュー・ファンデルプール。クラシックシーズンを見据え、レース勘を取り戻すためにティレーノ～アドリアティコを選んだ。「フィリプセンがいない分、自分のレースができるチャンスが増える。目標は、少なくとも1勝することだ」。

アユソ、ジロに向けた試金石

UAEチームエミレーツ・XRGのフアン・アユソは、今年のジロ・デ・イタリアでの活躍が期待される若手クライマーだ。「自分はクライマーだと思っているし、ジロに向けて特別なトレーニングをしてきた。タイムトライアルのレベルが落ちたとは思わない。去年の第1ステージでの勝利は素晴らしい結果だった。繰り返すのは難しいだろうが、チャンスはあると思っているし、全力を尽くす。自分がレースの主要な優勝候補だとは思っていない。アダム・イェーツと同じように勝ちたいと思っているが、大きな競争があることを承知している」。

ミラン「日ごとに調子を上げていきたい」

ジョナタン・ミランは冷静だ。「シーズンごとに比較するのは難しい。昨年は非常に調子が良かったが、トップではなかった。今年も同様だ。日ごとに調子を上げていきたい。タイムトライアルはそれほど長くはない。ガンナやアユソのような強豪との対戦になるが、良い走りをしたい」。

ピドコック「ミラノ～サンレモに向けてもチャンスがある」

ストラーデ・ビアンケでは不運に見舞われたトーマス・ピドコック。「まだ疲労を感じているが、モチベーションは高い。ティレーノ～アドリアティコはミラノ～サンレモに向けてもチャンスがある。明日はベストを尽くすが、過度の期待はしていない。素晴らしい1週間になるだろう」。

ベテラン・ガンナ「TTに全てを懸けてきた」

ベテラン、フィリッポ・ガンナへの期待も大きい。「ティレーノ～アドリアティコは私のお気に入りのレースの一つだ。コースの形状にはいつも苦労するが、最終的には素晴らしい状態にしてくれる。今回で10回目の出場となる。私も年を取ったということだ…。明日は良い走りをしたい。タイムトライアルに特化したトレーニングをしてきたので、すべてが順調に進むことを願っている」。

ヒンドレー「総合優勝を狙える」

2022年のジロ覇者、ジェイ・ヒンドレーは総合優勝を狙う。「このレースはとても気に入っている。いつも喜んで戻ってくる。コースはタフで、いつも終盤には調子が良くなる。再びスタートできることを嬉しく思っているし、マリア・アッズーラ（総合首位のジャージ）をかけて戦うことができると思う。おそらく、最終日前日のステージが総合優勝を決定づけるだろう」。

各選手、それぞれの目標を胸にスタートするティレーノ～アドリアティコ。果たして、誰が勝利を掴むのか？波乱の展開から目が離せない。