オマール・フライレ、笑顔を取り戻しグランツール復帰へ

日本のサイクルロードレースファンの皆さん、こんにちは！山田健一です。

今回は、スペインのスポーツ紙MARCAの記事を基に、イネオス・グレナディアーズのオマール・フライレ選手のインタビューをお届けします。2024年は不本意なシーズンだった彼ですが、2025年は心機一転、チームとともに新たなスタートを切っています。それでは、彼の言葉から、チームの現状、そして今後の展望を探っていきましょう。

チームの変革とフライレの役割

「チームは少しレースのやり方を変えたんだ。それがうまくいっていると思う」とフライレは語ります。イネオス・グレナディアーズは、近年、積極的なレース展開を意識しており、その変化がフライレ自身にも良い影響を与えているようです。「以前よりも勇敢に、そして攻撃的に走れている。結果も出ているしね」。勝利こそまだ少ないものの、チーム全体の雰囲気は非常に良好とのこと。これは、ファンにとっても嬉しいニュースではないでしょうか。

エガン・ベルナルの復帰とチームメイトへの信頼

チームメイトであるエガン・ベルナル選手の復帰についても触れています。「手術の翌日にはもう自転車に乗っていたんだ。彼がどこまで戻れるかは未知数だけれど、彼のことだから、きっと全力を尽くしてくれると信じているよ」。怪我からの復帰は簡単なことではありませんが、ベルナル選手の不屈の精神があれば、必ずや以前のような輝きを取り戻してくれるでしょう。チームメイトへの信頼感が伝わってきますね。

今後の目標：ブエルタ・ア・エスパーニャでの勝利

フライレ選手の今後の目標は何でしょうか？「カタルーニャの後には、イツリア（バスク一周）やいくつかの小さなレースに出場し、その後はブエルタに向けて準備をするつもりだ。ブエルタは僕の大きな目標の一つなんだ」。過去にはジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランスでステージ優勝を飾っているフライレ選手。ブエルタでの勝利は、彼にとって大きなモチベーションとなっているようです。

スペインの若手選手たちへの期待

「若い選手たちが本当に速くなってきている。カルロス（おそらくカルロス・ロドリゲス選手のことでしょう）には早く回復して、またレースで活躍してほしい。アユソ（フアン・アユソ選手）や他の選手たちも、ものすごく良い走りを見せている」と、スペインの若手選手たちへの期待を語ります。フライレ選手自身も、まだまだベテランとして負けていられない、という気持ちなのでしょう。

バルベルデ新監督への信頼と世代交代

スペイン代表の新監督にアレハンドロ・バルベルデ氏が就任したことについては、「まだ話せていないけれど、彼なら誰よりも選手たちのことを理解しているし、良い雰囲気を作ってくれるだろう」とコメント。自身が代表に選ばれる可能性については、「僕よりもっと良い若手選手がたくさんいるからね。でも、もし呼ばれたら、チームのために全力を尽くすつもりだよ」と語っています。

ポガチャル世代の衝撃とこれからのロードレース

最後に、タデイ・ポガチャル選手をはじめとする、現在のロードレース界を席巻する若手選手たちについて。「ポガチャルのあの攻撃は本当に凄かった。近年稀に見るほど面白いミラノ〜サンレモだった。今の世代は、本当に面白いレースを見せてくれるよね。だからこそ、レースで勝つのが本当に難しくなっている」と語り、これからのロードレース界への期待を込めて締めくくりました。

イネオス・グレナディアーズの復活、そしてオマール・フライレ選手の活躍に、今後も目が離せませんね！