2025年大会 優勝候補予想

ティレーノ～アドリアティコ2025プレビュー：アユソ、イェーツ、チッコーネ、ピドコック… 誰が「二つの海を結ぶレース」を制するか？

日本のサイクルロードレースファンの皆さん、こんにちは！山田健一です。今年もティレーノ～アドリアティコが開幕しますね。パリ～ニースと並び、春のクラシックシーズンを占う重要なレース。今年は特に豪華なメンバーが揃い、目が離せません！

総合優勝候補：UAEチームエミレーツが有利か？

今年のコースは例年より山岳が少ないため、フアン・アユソとアダム・イェーツ擁するUAEチームエミレーツが有利と見られています。しかし、サイモン・イェーツ、ジュリオ・チッコーネ、さらにはトム・ピドコックも虎視眈々と勝利を狙っているでしょう。

ヨナス・ヴィンゲゴーがパリ～ニースへ、タデイ・ポガチャルがミラノ～サンレモの準備、プリモシュ・ログリッチがトレーニングキャンプ、そしてレムコ・エヴェネプールが療養中という状況で、総合系の有力選手が不在の中、今回のティレーノ～アドリアティコは、若手やこれまでチャンスに恵まれなかった選手たちにとって絶好の機会となります。

各チームの思惑：マチュー・ファンデルプールも参戦！

マチュー・ファンデルプール（アルペシン・ドゥクーニンク）は、ミラノ～サンレモに向けた調整が主な目的でしょう。しかし、彼のような爆発的な力を持つ選手が、平坦基調のコースでどんな走りを見せるのか、非常に楽しみです。各チームの思惑が交錯する中、誰がマリアンヌ・フォス色のジャージを手にするのか、注目しましょう。

主要選手の分析：アユソ、イェーツ、ピドコック、サイモン・イェーツ、チッコーネ

• フアン・アユソ (UAE Team Emirates)： 今シーズン既にドローム・クラシックとトロフェオ・ライグエーリアで2勝を挙げ、絶好調です。昨年はタデイ・ポガチャルのアシストに徹することが多かったですが、今大会ではリーダーとしての実力を証明するチャンス。個人タイムトライアルも得意としており、コースとの相性も悪くありません。

• アダム・イェーツ (UAE Team Emirates)：ツール・ド・オマーンで総合優勝を果たし、こちらも好調を維持。昨シーズンはタデイ・ポガチャルの忠実なアシストとして、ツール・ド・フランスで6位、ツール・ド・スイス優勝などの実績を残しています。今シーズンはタデイ・ポガチャルがジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャをターゲットにしているため、フアン・アユソと共にジロのリーダーを分担する可能性も。

• トム・ピドコック (Q36.5)：シエナで開催されたストラーデ・ビアンケではタデイ・ポガチャルに次ぐ2位と、こちらも絶好調。パンチャーとしての能力も高く、今大会のコースは彼にとって多くのチャンスがあるでしょう。ツール・ド・フランスでラルプ・デュエズを制した実績もあり、登坂力も侮れません。

• サイモン・イェーツ (Visma | Lease a Bike)：今シーズンまだレースに出場しておらず、トレーニング中に落車したという情報もありますが、実力は折り紙付き。もし調子が上がらなければ、チームはキアン・アイデブルックスをサポートする可能性もあります。

• ジュリオ・チッコーネ (Lidl-Trek)：UAEツアーではタデイ・ポガチャルに次ぐ総合2位と、こちらも好調なシーズンスタート。パンチャーとしての能力とフィニッシュ力は、今大会のコースで大きな武器となるでしょう。

その他の注目選手：ペリョ・ビルバオ、ジャイ・ヒンドレー、そしてフランス勢

ペリョ・ビルバオ（バーレーン・ヴィクトリアス）は、ストラーデ・ビアンケで5位に入るなど、調子の良さを見せています。ジャイ・ヒンドレー（RedBull-レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ）も、イタリアを愛する選手として注目です。フランス勢では、ケビン・ヴォークラン（Arkéa-B & B）や、ダヴィド・ゴデュとロマン・グレゴワール（Groupama-FDJ）のコンビにも注目が集まります。

まとめ：二つの海を結ぶ熱い戦いが始まる！

今年のティレーノ～アドリアティコは、実力伯仲の選手たちが集まり、激しい戦いが繰り広げられることでしょう。誰が栄光のマリアンヌ・フォス色のジャージを手にするのか？目が離せない一週間となりそうです！