サンレモを制した三巨頭、これ以上のレースは想像できない

日本のサイクルロードレースファンの皆さん、こんにちは！山田健一です。

ミラノ～サンレモが終わったと思ったら、もうすぐ春のクラシックシーズンが到来ですね。今年も目が離せないレースが目白押しです。さて、今回は先日行われたミラノ～サンレモを振り返り、あの激戦の舞台裏に迫りたいと思います。

記憶に残る激闘：ミラノ～サンレモ2025

今年のミラノ～サンレモは、まさに「三つ巴」という言葉がふさわしい、歴史に残る名勝負となりました。マチュー・ファンデルプール、フィリッポ・ガンナ、そしてタデイ・ポガチャル。この３人のスーパースターが、レースを最初から最後まで牽引し、観る者を釘付けにしたのです。

ポガチャルの積極策と、それを迎え撃つ２人の強豪

レースが動いたのは、やはりチプレッサの上りでした。タデイ・ポガチャルが、得意の上りでアタックを仕掛けます。まるでベルギーの英雄、エディ・メルクスのような積極的な走りは、他の選手たちを圧倒しました。しかし、そこに食らいついたのが、フィリッポ・ガンナとマチュー・ファンデルプールです。特にガンナの食らいつきは凄まじく、世界チャンピオンのファンデルプールさえも苦しそうな表情を浮かべていました。

ポッジョでの駆け引きと、ファンデルプールの電光石火のスプリント

ポッジョに入ると、ポガチャルはさらにアタックを繰り返します。しかし、ファンデルプールは冷静にその動きに対応し、最後は得意のスプリントでガンナをねじ伏せ、見事優勝を飾りました。ファンデルプールは、シクロクロス世界選手権を制したばかり。ロードレースだけでなく、オフロードでも圧倒的な強さを見せる、まさに規格外の選手です。

ガンナの意地と、ポガチャルの挑戦

２位に終わったガンナも、その実力を改めて証明しました。タイムトライアルだけでなく、ロードレースでも勝てる力があることを示し、今後のクラシックレースでの活躍が大いに期待されます。そして、３位のポガチャル。彼は、ミラノ～サンレモの勝利をどうしても手にしたいのでしょう。積極的なアタックは、勝利への強い意志の表れでした。

春のクラシックシーズンへの期待

今回のミラノ～サンレモは、ファンデルプール、ガンナ、ポガチャルという、今のロードレース界を代表する３人の選手が、それぞれの持ち味を最大限に発揮した、素晴らしいレースでした。この３人を中心に、今後のクラシックレースも目が離せません。特に、ファンデルプールとポガチャルは、過去にロンド・ファン・フラーンデレンを制しており、ガンナにも十分勝機があります。

さあ、これから北のクラシックシーズンが本格的に開幕します。どんなドラマが待ち受けているのか、今からワクワクが止まりませんね！