ゴドン：我が家のように

日本のサイクルロードレースファンの皆さん、こんにちは！山田健一です。今回は、ツール・ド・カタルーニャで奮闘するフランス人選手、ドリアン・ゴドンにスポットライトを当ててみましょう。

カタルーニャを第二の故郷とするドリアン・ゴドン

ドリアン・ゴドンという名前、記憶に留めておいてください。彼は今、ツール・ド・カタルーニャをまるで自分の庭のように走り回っています。なぜなら、彼はこの地で8年間も理学療法士の勉強をしていたのですから。

なぜカタルーニャで理学療法士を目指したのか？

フランス国内での医学部進学が難しかったゴドンは、カタルーニャのジローナにある理学療法士の学校へ進みました。それが彼の人生最高の選択だったと語ります。プロ選手として活躍しながら学業を両立させるのは並大抵のことではありませんが、彼はそれをやり遂げました。

プロ選手としてのキャリアと学業の両立

2016年、ゴドンはコフィディスからプロとしてのオファーを受けます。プロ選手は住む場所を自由に選べるため、彼はジローナに留まることを選択。しかし、言語の壁が立ちはだかります。スペイン語もカタラン語も話せない状態で飛び込んだ彼は、解剖学の授業でフランス語との共通点を見つけたり、学生同士で助け合ったりしながら、徐々に言葉を習得していきました。

カタルーニャが自転車選手にとって楽園である理由

ゴドンはカタルーニャを「自転車選手にとっての楽園」だと語ります。フランスとは異なり、車からのクラクションを浴びることもほとんどなく、自然豊かな景色の中を心ゆくまで走れるからです。特にグラベルバイクがお気に入りで、時間があれば未舗装路を冒険するのが日課だとか。

勝利への渇望

地元ファンの応援を背に、ゴドンはツール・ド・カタルーニャでの勝利を目指しています。得意のスプリントで勝負できるコースレイアウトも彼に有利に働くはずです。初日のステージでは4位と悔しい結果に終わりましたが、彼は諦めません。過去には、タデイ・ポガチャルに敗れて2位に終わった苦い経験もバネに、今大会での勝利を誓っています。

さあ、ドリアン・ゴドンはツール・ド・カタルーニャで勝利を掴むことができるのか？彼の走りに注目しましょう！