メリダ、新型スクルトゥーラ、リアクト、サイレックスを発表

ミサノ・アドリアティコ発、メリダの最新ロード、グラベル、MTBを徹底解剖！

イタリアのミサノ・アドリアティコで開催されたItalian Bike Festival。ユーロバイクと並び、自転車業界で最も重要なイベントの一つであるこの祭典で、メリダがロード、グラベル、MTBの最新モデルを披露しました。会場の熱気、そしてメリダの自信作を、山田健一がレポートします。

SCULTURA TEAM IT：バーレーン・ヴィクトリアスの魂を受け継ぐ軽量バイク

ツール・ド・フランスでチーム バーレーン・ヴィクトリアスが使用したScultura Team IT。ブラックカラーは、パールカラーよりもさらに軽量化されています。これは、塗装を施さないことでCF5カーボンフレームの重量を削減した結果。シマノ、Vision、Continental、メリダのハイエンドパーツを搭載し、快適性、軽量性、加速性を追求したモデルです。レースで実績のあるジオメトリーは、エアロモデルReactoと共通。価格は10,190ユーロ。なるほど、チームの要求に応えるための徹底的な軽量化が、この価格に反映されているんですね。

SCULTURA 10K：メリダ史上最もエアロで快適なピュアレーサー

SCULTURA 10Kは、メリダ史上最もエアロダイナミクスに優れ、快適なロードバイク。CF5カーボンフレームは超軽量（Mサイズで約822g、完成車重量はMサイズで6.9kg）。レースでテストされた再設計されたジオメトリーにより、エアロダイナミクスが向上し、クラス最高の快適性が実現されています。価格は10,990ユーロ。これはもう、走る芸術品と言っても過言ではないでしょう。

REACTO 8000：エアロ性能と快適性を両立した万能モデル

REACTO 8000は、洗練されたCF3カーボンフレームを採用。ケーブルを内装することで、クリーンな外観と優れたエアロダイナミクスを実現しています。Shimano Ultegra 12速グループセットとReynolds AR60 Dbカーボンホイールセットを搭載し、加速性とパワー伝達性、軽量性（Mサイズで約1,150g）、そして快適性を兼ね備えています。価格は5,990ユーロ。ロングライドでも疲れにくい、まさにライダーフレンドリーな一台ですね。

SILEX 8000：グラベルライドを制覇する万能グラベルバイク

SILEX 8000は、オフロードを恐れることなく、メリダのグラベルバイクシリーズの特徴である汎用性を発揮します。バイクパッキング、数日間のライド、またはあらゆる条件下での走行に対応。Shimano GRX Di2 2x12速グラベル専用トランスミッションは、迅速なシフトチェンジを提供。Easton EC70 Axカーボンファイバーホイールは、耐久性と反応性に優れています。価格は5,890ユーロ。日本の林道も、これ一台あればどこまでも行けちゃいそうですね！

ONE-SIXTY 10K & NINETY-SIX 9000：MTBシーンを牽引するハイエンドモデル

ONE-SIXTY 10Kは、受賞歴のあるメリダのジオメトリーと最高のコンポーネントを搭載。最も過酷なエンデューロレースでも力を発揮します。NINETY-SIX 9000は、登坂性能と下り性能のバランスが取れたモデル。軽量なP-Flexカーボンフレームはクロスカントリーレースの遺伝子を受け継ぎ、下り坂での性能は、Fox 34 SC 120mmフォークとアグレッシブなタイヤによって強化されています。価格はそれぞれ11,490ユーロ、9,990ユーロ。どちらも、妥協を許さないライダーのための究極の選択肢と言えるでしょう。

メリダの最新モデルは、ロード、グラベル、MTBと、あらゆるジャンルで進化を遂げています。今回のItalian Bike Festivalでの発表は、今後の自転車業界のトレンドを占う上で、非常に重要な出来事だったと言えるでしょう。皆さんは、どのモデルに興味を持ちましたか？