ワロンの矢 2025 の出場選手
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ワロンヌ・ピール2025 出場者リスト発表！ユイの壁に挑む猛者たち、そして注目選手は？
サイクルロードレースファンの皆さん、こんにちは。グランツールを中心に追いかけている山田健一です。クラシックシーズンの佳境を告げるアルデンヌクラシック。その中でも独特の緊張感を放つ「ワロンヌ・ピール」の季節が今年もやってきました。このレースは、まさに「待って待って待って、そしてドカン！」という言葉がぴたりと当てはまります。最後の最後に待ち構える激坂、「ユイの壁」での一発勝負。ここで全ての力が解放される、そんなドラマが毎年繰り広げられます。
昨年の大会は、記憶に新しい方も多いでしょう。肌を刺すような寒さの中、男子はスティーブン・ウィリアムズ、女子はKasia カタジナ・ニエウィアドマが見事な勝利を飾りました。そして先日、2025年大会の出場予定リストが発表されました。このリストから、今年のユイの壁で誰が主役となるのか、私なりの視点で読み解いていきたいと思います。
男子エリート、ユイの壁のスペシャリストたちが集結
まずは男子エリートのリストを見ていきましょう。やはり目を引くのは、現在のロードレース界を牽引するビッグネームたちです。UAEチームエミレーツ・XRGからは、稀代のタレント、タデイ・ポガチャルがリストに名を連ねています。ユイの壁のような急勾配フィニッシュは彼の得意とするところ。彼のリスト入りは、チームがこのレースを非常に重要視している証拠でしょう。対するスーダル・クイックステップは、レムコ・エヴェネプールが登場予定。彼もまたユイの壁で圧倒的な力を見せる可能性を秘めています。この二人の直接対決が実現すれば、まさに世界中のファンが固唾をのんで見守る一戦となるはずです。
Team Visma | Lease a Bikeからは、ティシュ・ベノートらがエントリー。春のクラシックで安定した強さを見せる彼らが、ユイの壁でどのような戦術を見せるのか注目です。また、チューダー・プロサイクリングチームに移籍したジュリアン・アラフィリップもリストに名を連ねています。かつてこのレースを連覇したユイの壁のスペシャリストが、新天地で復活の狼煙を上げるか、非常に楽しみなポイントです。
他にも、Bahrain Victoriousのペリョ・ビルバオ Lopez de Armentiaやサンティアゴ・ブイトラゴ Sanchez、リドル・トレックのマティアス・スケルモース、イネオス・グレナディアーズのTom Pidcockなど、ユイの壁で優勝争いに絡める力を持った選手たちが多数エントリーしています。各チームがエースを何人送り込むか、アシスト陣は誰を配置するかなど、リストの細部から様々な戦略が見えてくるのが面白いところですね。
女子エリートも豪華な顔ぶれ、女王の座は誰の手に？
女子エリートレースも、男子に劣らず豪華な出場者リストとなっています。昨年の覇者Kasia カタジナ・ニエウィアドマ（Canyon//SRAM Racing zondacrypto）は当然ながらエントリー。彼女が連覇を目指すのか、注目が集まります。
Team SDワークス・プロタイムは、ロッテ・コペッキーやロレーナ・ウィーベスといった強豪を揃えています。このチームは常に勝利候補を複数抱えてくるため、誰がエースとなるのか、あるいはレース展開によって役割が変わるのか、チーム内の力学も気になるところです。FDJ・スエズからはDemi ボディネ・フォレリング、UAE・チーム・ADQからはElisa エリーザ・ロンゴボルギーニ Borghiniと、アルデンヌクラシックで実績のある選手たちが顔を揃えています。
さらに、フェニックス・ドゥクーニンクのプック・ピーテルセや、リドル・トレック Ladiesのニアム・フィッシャーブラック、Elizabeth Armitstead-エリザベス・ダイグナンなど、ユイの壁で表彰台を狙えるクライマーやパンチャータイプの選手たちが多数エントリーしています。女子レースも、男子同様に最後のユイの壁での爆発力が勝負を分けます。どの選手が最高のコンディションでこの激坂に挑むのか、リストを見ながら想像するだけでもワクワクします。
リストから読み解くレース展開のヒント
今回の出場者リスト全体を見て感じるのは、やはりユイの壁という特殊性に特化した選手選考が行われているということです。純粋なスプリンターは皆無に等しく、クライマーやパンチャー、そして厳しい丘陵コースをこなせるルーラータイプの選手が中心となっています。
特に、UAEチームエミレーツ・XRGやスーダル・クイックステップのように、グランツールエース級の選手を送り込んでくるチームは、このレースを春の重要な目標として捉えていることが分かります。一方で、若手選手を多数リストアップしているチームもあり、彼らにとってはユイの壁という特別な経験を積む貴重な機会となるでしょう。
リストはあくまで現時点でのものですが、ここから各選手の直前のコンディションや、チームの最終的な戦略が見えてくるにつれて、レースへの期待感はさらに高まります。過去のワロンヌ・ピールでは、有力選手たちが牽制し合い、思わぬ選手が抜け出すケースもありました。今回のリストを見ても、そうしたサプライズを起こせる可能性を秘めた選手が何人もいる。「なるほど！この選手、最近調子が良いからユイの壁で何か仕掛けるかもしれないぞ」といった発見があるのも、出場者リストを読み解く醍醐味ですね。
ワロンヌ・ピールは、他のクラシックレースとは一線を画す、独特の緊張感と爆発力に満ちたレースです。この出場者リストを眺めていると、早くもユイの壁での壮絶なアタック合戦が目に浮かぶようです。果たして、今年の「ドカン！」は誰が仕掛けるのか、そして勝利の栄光を掴むのは誰なのか。レース当日が待ちきれません！続報にもご期待ください！
