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UCI、一酸化炭素の反復吸入を禁止

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UCI、繰り返しのCO吸入を禁止! 2026年からのチーム参加義務化も決定

皆さん、こんにちは。山田健一です。ヨーロッパのサイクルロードレース界は、常に変化と進化を続けています。今回、UCI(国際自転車競技連合)が、選手の健康を守るための新たな規制を導入しました。さらに、2026年からはトップチームのレース参加義務化という、大きな変革も決定しました。これは日本のサイクルロードレースファンにとっても、非常に重要なニュースです。

選手の健康を守るための新たな一歩

まず注目すべきは、UCIが繰り返しのCO(一酸化炭素)吸入を禁止したことです。医療現場では、選手のヘモグロビン量や血液量を測定するためにCOが使われることがあります。しかし、繰り返しの吸入は、頭痛、倦怠感、吐き気、めまい、混乱といった症状を引き起こし、最悪の場合、心臓のリズム異常、痙攣、麻痺、意識喪失に繋がる可能性があります。今回の規制は、選手の健康を第一に考えた、非常に重要な決定と言えるでしょう。

この規制は、医療機関以外でのCO吸入器の所持を禁止するもので、2025年2月10日から施行されます。ただし、医療機関内でのCO吸入は、医療専門家の責任下で、ヘモグロビン量の測定に限り許可されます。さらに、2回目のCO吸入は、最初の測定から2週間後でなければ許可されません。プロチームの選手については、CO吸入の記録が医療ファイルに記載されることになります。UCIは、WADA(世界アンチ・ドーピング機関)にも、競技内外でのCO使用に関する見解を求めているようです。

トップチームのレース参加義務化:2026年からの大きな変革

次に、UCIが2026年から導入する新たなルールは、UCI WorldTeams(男子トップチーム)とUCI フォルカーヴェッセルズ・ウィメンズプロサイクリング チーム WorldTeams(女子トップチーム)のレース参加に関するものです。男子チームは、ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャの三大ツールと、ミラノ~サンレモ、ロンド・ファン・フラーンデレン、パリ~ルーベ、リエージュ~バストーニュ~リエージュ、イル・ロンバルディアの五大モニュメントへの参加が義務付けられます。

さらに、その他のUCIワールドツアーのレースについても、1レースのみ不参加が認められますが、同じレースに複数回不参加することはできません。もし、UCIワールドチームが欠場した場合、その枠はUCIプロチームに招待枠として提供されます。女子チームも同様のルールが適用されますが、対象となるレースは、ブエルタ・エスパーニャ・フェメニーナ、ジロ・デ・イタリア・ウィメン、ツール・ド・フランス・ファム・アベク・ズウィフトの3つです。

世界各地のレース情報と今後の展開

今回の決定は、世界のサイクルロードレース界に大きな影響を与えるでしょう。特に、トップチームが主要レースに参加することを義務付けることで、レースのレベルがさらに向上することが期待されます。また、UCIの決定は、選手たちの健康を第一に考えたものであり、スポーツ界全体としても、よりクリーンで安全な環境を整備していく必要があるでしょう。

今回のUCIの発表は、他のレースにも影響を与える可能性があります。例えば、同時期に開催されているシクロクロス世界選手権の結果や、他のロードレースの動向も気になりますね。今後も、UCIの決定がどのようにレースに影響していくのか、目が離せません。

まとめ:さらなる進化を遂げるサイクルロードレース界

今回のUCIの決定は、選手の健康を守りながら、レースのレベルを向上させるための重要な一歩と言えるでしょう。2026年からの新たなルールは、サイクルロードレース界に大きな変革をもたらすでしょう。日本のファンにとっても、これらの変化を追いかけることは、サイクルロードレースの魅力をより深く理解する上で、非常に重要になるはずです。これからも、ヨーロッパのレースシーンから目が離せませんね!

山田 健一

山田 健一

グランツールステージレースWorldTour

グランツールを中心に、ヨーロッパの主要レースを担当。イタリア、フランス、スペインの三カ国の言葉を自在に操り、現地メディアの微妙なニュアンスまで読み解く。特派員時代に培った人脈と、独自の視点を組み合わせることで、選手たちの表情や声のトーンから次の展開を予見することも。15年以上の取材経験から紡ぎ出される記事は、データと感性の絶妙な調和が特徴。アンドラ公国に別荘を持つという噂は真偽不明だが、ピレネー山脈の天気変化を誰よりも早く感じ取る不思議な能力の持ち主。