パトリック・ルフヴェーレ、ASOを痛烈批判

パトリック・ルフヴェーレ、ASOを痛烈批判！「これは純粋なレースの不正操作だ」

パトリック・ルフヴェーレが、またもや辛口コラムで物議を醸し出している。今回は、パリ～ニースの運営、そしてひいてはツール・ド・フランスまでも主催するASO（アモリ・スポール・オルガニザシオン）に対する手厳しい批判だ。一体何が彼をここまで駆り立てたのか？

「まるでワールドツアーレベルにふさわしくない」

問題となったのは、記憶に新しいパリ～ニースの第4ステージ。レース終盤に猛烈な雨、雹、そして雪に見舞われ、レースは一時中断を余儀なくされた。この判断自体は妥当だったものの、その後の対応にルフヴェーレは納得がいかない様子だ。

オリヴェル・ナーセンやイルン・ファン・ワイルダーは、レース運営側のコミュニケーション不足を指摘。これにより、ベン・オコーナーやアレクサンドル・ウラソフといった選手たちが不利益を被り、総合順位に影響が出たと訴えている。

ルフヴェーレは言う。「これは純粋なレースの不正操作だ。そもそも、あのタイミングでレースを中断したこと自体が間違いだった。あんな何もない場所で中断したら、凍える選手たちはどこへ行けばいいんだ？ チームバスはフィニッシュ地点にあるし、チームカーに7人も乗れるわけがない。周りには家なんて影も形もない。」

気象状況を顧みないコース設定への疑問

さらにルフヴェーレは、最終日のクイーンステージが大幅に短縮されたことにも言及。「早めに決断したのは良いことだが、そもそもASOは気象状況を考慮しているのか？ 昨年も同じオーロンへのステージが予定されていたが、同じように悪天候で短縮された。今回はオーロンにゴールを設定したが、ニースやコート・ダジュールの内陸部を選んだ時点で、3月中旬の天候が不安定なのは予想できたはずだ。」

ルフヴェーレはオリヴェル・ナーセンの言葉を引用し、「これはレースであって、巨大スラロームではない」と締めくくった。

パリ～ニース運営への批判は根深い問題の表れか？

今回のルフヴェーレの批判は、単なる一イベントの運営に対する不満にとどまらない。ASOのような巨大組織に対する、長年の不信感の表れとも言えるのではないだろうか。ツール・ド・フランスというビッグイベントを抱えるASOだけに、その運営手腕には常に厳しい目が向けられている。

今後の展開は？

今回のルフヴェーレの発言に対し、ASOがどのような反応を見せるのか。そして、この騒動が今後のレース運営にどのような影響を与えるのか。目が離せない展開となりそうだ。