オランダの自転車番組、視聴率で大惨敗

オランダ発、自転車クラブ密着番組がまさかの大コケ！？

日本のサイクルロードレースファンの皆さん、こんにちは。山田健一です。ヨーロッパのレースシーンは日々熱気を帯びていますが、今回はちょっと視点を変えて、オランダの自転車事情についてお話しましょう。

先日、オランダの公共放送Omroep MAXで始まった新番組「Koers van de Kameraden（仲間たちのレース）」をご存知でしょうか？オランダ各地の9つの自転車クラブに密着し、彼らの活動を追うというドキュメンタリー番組です。しかし、これがなんと…視聴率が大惨敗という結果になってしまったのです。

視聴率専門家も驚愕の低視聴率

視聴率専門家のTina Nijkamp氏によれば、初回放送の視聴者数はわずか17万5千人。これは、オランダの主要チャンネルNPO1で放送されたことを考えると、「異常なほど低い」数字だと言います。Nijkamp氏は自身のInstagramで、「趣味でスポーツをする人たちを追う番組は、これまで一度も成功したことがない」と指摘しています。

なぜ自転車番組は苦戦するのか？

Nijkamp氏は、「自転車番組？ましてや趣味でスポーツに打ち込む人たちの番組なんて、絶対にウケない。視聴者は全く興味がないんだ」と辛辣なコメント。確かに、プロのレースとは異なり、アマチュアの活動はドラマチックな展開に欠けるかもしれません。しかし、自転車を愛する人々にとっては、共感できる部分も多いはず。一体何が原因なのでしょうか？

公共放送の役割とは？

Nijkamp氏は、「NPO（オランダ公共放送）とOmroep MaxのJan Slagter氏が、なぜ自転車クラブの番組を作ろうと思ったのか理解できない」と疑問を呈しています。しかし、公共放送には、視聴率だけでなく、多様な文化や価値観を伝える役割もあります。一部の人々にしか響かない番組でも、その意義は大きいのではないでしょうか。

SNSの反応は？

番組を見た視聴者からは、「すべてが最大限に評価されるべきなのか？公共放送は最大限の視聴率を獲得するためではなく、幅広い意見を聞かせるためにあるのではないか？」といった意見も出ています。また、「見る前に意見を言うのは良くないけど、確かに、美しい景色の中を走るサイクリストたちを見たいと思う人は少ないかも」といったコメントも見られました。

結局のところ、今回の番組が「大コケ」だったのかどうかは、今後の展開次第と言えるでしょう。もしかしたら、回を重ねるごとに視聴者の心をつかみ、自転車の魅力を伝えることができるかもしれません。日本のサイクルロードレースファンとしては、海外の自転車文化を知る良い機会になるかもしれませんね。今後の展開に注目していきましょう。