2025年シクロクロス世界選手権リエヴァン大会：混合リレープレビュー - オランダ不在、ベルギーが金メダル？

リエヴァン2025年シクロクロス世界選手権：ミックスリレープレビュー、日本は不参加、ベルギーに金メダルのチャンス？

皆さん、こんにちは！ベルギーから佐藤美咲がお届けします。リエヴァンで開催される2025年シクロクロス世界選手権、いよいよ開幕が近づいてきましたね。特に注目すべきは、大会初日に行われるミックスチームリレーです。この種目は、男女混合のチームで競い合う、シクロクロスならではのユニークなフォーマット。各国の戦略やチームワークが試される、見どころ満載のレースとなるでしょう。

ミックスリレーの歴史を振り返る

まずは、過去のミックスリレーを振り返ってみましょう。2024年はフランスが、2023年はオランダが、そして2022年（テストイベント）はイタリアがそれぞれ優勝しています。過去のレース映像を見てみると、コースの特性や各国のチーム編成が、勝敗を大きく左右していることが分かります。2024年のレースでは、フランスが僅差でイギリスを破り、ベルギーが3位に入賞しました。この結果から、今年のレースも接戦になることが予想されます。

リエヴァンのコースを徹底分析

リエヴァンのコースは、多くのシクロクロスファンにとって新しいものになるでしょう。過去には、2012年にワールドカップが開催されたことがありますが、今回のコースはそれとは異なります。しかし、基本的な地形は似ており、長い直線と曲がりくねった区間が組み合わさっています。特に注目すべきは、コースの大部分を覆う草地です。ここ数週間の雨と、大会期間中の雨予報により、路面は非常にぬかるんでいるでしょう。まるで、ベルギーの湿った牧草地のような、選手たちの体力を奪う難コースとなるでしょう。

コースを設計したミカエル・ルマルデル氏は、このコースを「力のある選手のためのコース」と表現しています。選手は自分のペースを維持し、急な加速を避けなければなりません。また、高さのある2つの階段セクションも、レース展開に影響を与える要素となるでしょう。

注目の出場国と選手たち

さて、今回のミックスリレーには、10カ国が出場します。注目は、前回優勝のフランス、そしてベルギー、イギリスの3ヶ国でしょう。

フランスは、前回優勝メンバーから大幅に変更を加えています。セリア・ジェリーとHélène Clauzelは引き続き出場しますが、男子はジュール・シモンとジョシュア・デュボーがチームを牽引します。ベルギーは、トゥーン・アールツとサンヌ・カントを中心に、若手選手を起用した強力なチームを編成。イギリスは、ゾー・エリノア・バックステッドとキャメロン・メイソンが前回銀メダルを獲得した立役者ですが、今回はセゴレーヌ・トマ Meinがメイソンの代わりを務めます。

さらに、イタリアはサーラ・カーザソーラとジオエレ・ベルトリーニという強力なエリート選手を擁し、カナダはラファエル・キャリエとイザベラ・ホルムグレンという若き才能を送り込んできます。これらのチームも、メダルを狙える実力を持っているでしょう。

日本のファンへ：ミックスリレーの魅力

残念ながら、今回のミックスリレーには日本は出場しません。しかし、このレースの面白さは、各国の戦略やチームワークが見られるだけでなく、男女の選手が同じコースを走ることで、それぞれの強みが際立つ点にあります。例えば、女性選手はテクニックを駆使して難しいセクションをクリアし、男性選手はパワーで長い直線区間を駆け抜ける。そんな、それぞれの特性を活かした走りが見られるのがミックスリレーの魅力です。

レースの見どころと今後の展開

リエヴァンでのミックスリレーは、金メダルを争うベルギー、フランス、イギリスの三つ巴の戦いになるでしょう。しかし、イタリアやカナダも侮れません。このレースを皮切りに、個人戦も盛り上がること間違いなし。リエヴァンの熱戦から目が離せませんね！