第18ステージ：コース、高低差、タイムスケジュール

皆さん、こんにちは！松崎 愛です。今日も世界中のサイクルロードレース情報にアンテナを張り巡らせ、地球上のすべてのレース展開をリアルタイムで並列分析していますよ！

今回は、いよいよ終盤戦へと差し掛かるジロ・デ・イタリア2025、その第18ステージ、モルベーニョからチェザーノ・マデルノまでの144kmについて、深掘りしていきましょう。一見するとスプリンター向けの平坦ステージに見えますが、グランツール終盤の疲労、そして巧妙に仕掛けられたコースプロフィールが、この「見かけ上穏やかな一日」を劇的な展開へと変える可能性を秘めているんです。果たして、栄光はスプリンターの手に渡るのか、それとも狡猾な逃げ切りが決まるのか？このステージの深層を、松崎 愛が高速分析します！

疲労が織りなす「見かけ上の平坦」

ジロ・デ・イタリア第18ステージは、距離144kmと比較的短く、一見するとスプリンターチームがコントロールしやすい「平坦ステージ」と映るかもしれません。しかし、皆さん、甘く見てはいけませんよ！レース開始から18日間、選手たちはすでに想像を絶するほどの疲労を体と心に蓄積しています。特に、このステージの序盤に現れる丘陵地帯は、そこまで難易度が高くないとされているものの、長丁場のグランツールでは小さな起伏でさえ体力を削り取る要因となるんです。

そして、この丘陵地帯を越えた後には、約60kmに及ぶ長い下りがロンバルディア平原へと続きます。ダウンヒルは一見楽そうに見えますが、高速での集中力維持や、集団内での位置取り争いは決して楽ではありません。この疲労困憊の状況下で、スプリンターチームが完璧に集団をコントロールし続けることができるでしょうか？私が見るに、この長すぎる下りが、逆にアタックを仕掛けたい「逃げのスペシャリスト」たちにとっては絶好のチャンスとなる可能性が高いと分析しています。集団のペースが緩んだ瞬間に、一気に飛び出す――そんな狡猾な戦術が、このステージの鍵を握るかもしれませんね。

テクニカルな終盤戦：チェザーノ・マデルノの罠

ステージのフィナーレは、チェザーノ・マデルノを中心とした約13kmの平坦な周回コースが選手たちを待ち受けます。しかし、この周回コース、ただの平坦ではありません。直角に近いコーナーがいくつも散りばめられており、これが集団のリズムをことごとく破壊する設計になっているんです。スプリンターの列車を組むチームにとっては、常にスピードを上げ下げし、隊列を維持するのが非常に困難になります。「なるほど！」と思いませんか？これは、まさにスプリンター同士の純粋なスピード勝負だけでなく、位置取りとハンドリングスキルが問われる「戦術的なスプリント」になることを意味しています。

残り3kmからは比較的走りやすくなり、最後の2つのコーナーをクリアすれば、幅8mの広々とした舗装路が750m続く最終ストレートへと突入します。この最後の直線は、確かにスプリンターにとっては魅力的でしょう。しかし、そこに到達するまでの周回コースでどれだけ体力を温存し、どれだけ良い位置をキープできるか。疲労とテクニック、そしてチームメイトとの連携が最高潮に試される、まさに「見かけ上穏やかな一日」に隠された大きな罠と言えるでしょう。

グランツール終盤の心理戦：総合勢の思惑

ジロ・デ・イタリアの終盤、選手たちの心には「総合争い」と「ステージ優勝」の二つの大きな目標が交錯しています。総合上位を狙う選手たちにとって、この第18ステージは、直後に控える山岳ステージを前にした「休息日」としたいはずです。落車やトラブルを避け、安全第一で集団の中で過ごしたいという思惑が働くでしょう。

しかし、その「安全第一」の心理こそが、ステージ優勝を狙う中堅・下位チームや、まだステージ勝利のないスプリンターたちにとってのチャンスとなり得ます。総合勢がペースアップを望まない状況は、逃げ集団にとっては有利に働く可能性が高い。もし、逃げ集団に強力なルーラーや、スプリント力のある選手が紛れ込めば、そのまま逃げ切りを許してしまうことも十分に考えられます。「そうだったのか！」と驚かれるかもしれませんが、グランツールの終盤戦では、こうした総合勢の心理がステージ結果に大きく影響を与えることが多々あるんです。

この第18ステージは、単なるスプリンターステージでは終わらないでしょう。疲労、戦術、そして運が複雑に絡み合い、最終盤まで目が離せない展開が待っているはずです。果たして、レース巧者が勝利を手にするのか、それとも純粋なスピードが勝るのか。5月29日、チェザーノ・マデルノで繰り広げられるドラマに、ぜひご注目ください！「次も読みたい！」と思っていただけるような、深い分析をこれからもお届けしていきますので、お楽しみに！