アユソ、ジロ・デ・イタリアへの跳躍台

フアン・アユソ、ティレーノ～アドリアティコを制覇！ジロ・デ・イタリアへ弾みをつける

皆さん、こんにちは！モナコ在住の中村リサです。今回は、若き才能フアン・アユソがティレーノ～アドリアティコで圧倒的な強さを見せつけ、総合優勝を飾ったニュースをお届けします。ジロ・デ・イタリアに向けて、大きな弾みとなる勝利となりましたね！

勝利の裏にあった、愛犬との絆

レース後、フアン・アユソが愛犬のTrufa（トリュファ）と喜びを分かち合う姿がSNSで話題になりました。スタート前にはキス、ゴール後には抱擁…なんとも微笑ましい光景ではありませんか！Trufaはダックスフントのようで、青いダウンジャケットを着せてもらっていましたが、まるでフアン・アユソのチームカラーとコーディネートしているみたいでした。勝利の女神は、こんな温かい絆にも微笑むのかもしれませんね。

レースを彩った、イタリアの風景

今回のティレーノ～アドリアティコのコースは、イタリア中部のマルケ州を舞台に、美しいながらもどこか物悲しい風景が広がっていました。2016年の地震の爪痕が残る村々を通り過ぎる際、自然の力の前には人間は無力だと感じさせられます。しかし、そんな厳しい環境の中でも、サイクルロードレースは人々に希望と感動を与えてくれる。自転車が走ることで、まるでセメントの割れ目から花が咲くように、活気が生まれるのです。

チームメイトの献身的なアシスト

今回の勝利は、フアン・アユソ個人の力だけでなく、チームの戦略と献身的なアシストがあってこそ。特に、イサーク・デルトロの驚異的な牽引力は、フアン・アユソ自身が「限界まで追い込まれた」と語るほど。残り4.3km地点でデルトロが仕事を終え、フアン・アユソは一旦落ち着いてから、満を持してアタック。トム・ピドコックやジャイ・ヒンドレーといった強豪を振り切り、見事な勝利を掴み取りました。

苦難を乗り越えて、掴んだ勝利

フアン・アユソにとって、今回の勝利は単なる1勝以上の意味があります。過去には腱炎や落車、そして新型コロナウイルス感染によるツール・ド・フランスでのリタイアなど、数々の苦難を経験してきました。それらを乗り越え、今シーズンはドローム・クラシックやトロフェオ・ライグエーリアでも勝利を重ね、着実にステップアップしています。

ジロ・デ・イタリアへの決意

「自分の居場所を守るためには、結果を出すしかない」と語るフアン・アユソ。UAEチームエミレーツには、タデイ・ポガチャルという絶対的なエースがいます。フアン・アユソは、ポガチャルをサポートするだけでなく、自らも勝利を掴み取ることで、チームに貢献したいと考えているのでしょう。

2021年のBaby Giroでの勝利や、ベルガモ近郊に住んでいた経験から、イタリアとの相性は抜群。次はジロ・デ・イタリアで、どんな走りを見せてくれるのか、今から楽しみでなりません！

今後の展開

フアン・アユソは、この後、ツール・ド・カタルーニャに出場し、その後はシエラネバダ高地で3週間のトレーニングを行う予定です。ジロ・デ・イタリアに向けて、万全の準備を整えることでしょう。

さあ、皆さん！フアン・アユソの今後の活躍から目が離せませんね！