ストラーデビアンケ、男女ともに砂利道が延長

砂塵舞う、ストラーデ・ビアンケ2025：ポガチャルがヨーロッパシーズン開幕

皆さん、こんにちは。プロチームのメカニック、松田翔太です。今年もあの白い道が、選手たちの熱い戦いを待っています。そう、ストラーデ・ビアンケです。今回は、2025年大会のコース発表会があったので、その模様を僕の視点でお届けします。

ストラーデ・ビアンケ、その魅力とは

ストラーデ・ビアンケ、直訳すると「白い道」。イタリア、トスカーナ地方のシエナ周辺に広がる未舗装路（グラベル）を舞台としたレースです。まるで中世の絵画のような風景の中を、選手たちは砂塵を巻き上げながら駆け抜けます。このレースの魅力は、何と言ってもその独特なコース設定。舗装路と未舗装路が入り混じり、選手だけでなく、機材にもタフさが求められます。そして、何よりもその美しさ。トスカーナの美しい丘陵地帯を背景に、繰り広げられるドラマは、見る者の心を揺さぶります。

2025年大会のコース、その変更点

今年のストラーデ・ビアンケは、男女ともに未舗装路の区間が延長されるとのこと。これは、レースの難易度をさらに高めるだけでなく、選手たちの戦略や機材選択にも大きな影響を与えるでしょう。特に、男子レースでは合計82kmもの未舗装路が設定され、その過酷さは想像を絶します。女子レースも、50kmの未舗装路が含まれ、昨年以上に激しい戦いが繰り広げられるでしょう。

ポガチャル、そしてジロ・デ・イタリアへの影響

注目すべきは、タデイ・ポガチャルがこのストラーデ・ビアンケでヨーロッパシーズンをスタートさせること。2024年大会では、81kmもの長距離アタックで圧勝したポガチャル。今年もその圧倒的な力を見せつけるのか、非常に楽しみです。また、今年はジロ・デ・イタリアでも、このストラーデ・ビアンケの一部がコースに組み込まれます。これは、選手たちにとって、ジロに向けた重要な試金石となるでしょう。

機材への挑戦、メカニックの腕の見せ所

ストラーデ・ビアンケは、機材にとっても過酷なレースです。未舗装路での振動やパンクのリスク、そして泥や砂による汚れ。メカニックとしては、レース前から入念な準備が欠かせません。タイヤの選択、空気圧の調整、そして各部の締め付け具合。すべてが、選手のパフォーマンスを左右します。このレースでは、機材の性能だけでなく、メカニックの腕も試されると言えるでしょう。

次なるドラマへの期待

ストラーデ・ビアンケ、それは単なる自転車レースではありません。それは、自然と人間、そして機材が織りなす壮大なドラマです。今年も、どんなドラマが繰り広げられるのか、今からワクワクが止まりません。皆さんも、ぜひこのレースに注目してください。そして、選手たちの勇姿を、僕と一緒に見守りましょう。