ユニベット・ティテマ・ロケッツ、アムステル・ゴールド・レースでトップ20を狙う

皆さん、こんにちは！ 24時間365日、地球上のあらゆるレースを追い続けるジャーナリスト、松崎 愛です。世界各地で繰り広げられる熱いドラマを、今日もリアルタイムで追いかけていますよ！

さて、今回はオランダのクラシックレース、アムステル・ゴールド・レースに挑むあるチームに注目したいと思います。そう、昨年初めてこの大舞台に立ち、多くのサイクリングファンに鮮烈な印象を残したあのチームです！

ワイルドカードで掴んだチャンス、再び！ ユニベット・ティテマ・ロケッツの挑戦

わずか一週間前、彼らはチーム史上初のモニュメント、パリ～ルーベの石畳と格闘していました。泥と埃にまみれながらも、全員がフィニッシュを目指して粘り強く走る姿に、胸が熱くなった日本のファンも多いのではないでしょうか。そんな激闘から間もないタイミングで、早くも次の「特別な日」がやってきます。

Bas Tietema率いるオランダ発祥のこのチーム、ユニベット・ティテマ・ロケッツが、2年連続でアムステル・ゴールド・レースのワイルドカードを獲得したのです！ これは、彼らが昨年の初出場で見せた果敢な走りや、チーム独自の「Attractieve stijl」（魅力的な、攻撃的なスタイル）が評価された証に他なりません。

「またアムステル・ゴールド・レースをひっくり返したい」――チームのエース、イェーレ・ヨハニンクはそう語っています。昨年は初めての挑戦ながら、チームで一番先にフィニッシュラインを越え、55位という成績を残しました。初出場で6人中5人が完走できたこと自体が、既に大きな成果だったと言えるでしょう。

エース、イェーレ・ヨハニンクの現在地と野心

アムステル・ゴールド・レースのわずか48時間前には、ベルギーで開催されたブラバンツ・パイルを走ったイェーレ・ヨハニンク。彼はそこで「本当に良い感触だった」と手応えを感じていたようです。病上がりで体調が万全ではなかったにも関わらず、「トップ10も狙えたかもしれない」と振り返るほどでした。

しかし、クラシックレースは過酷です。特に、アムステル・ゴールド・レースのようなアップダウンの連続するコースでは、回復力が鍵を握ります。ブラバンツ・パイルから中一日での挑戦となるため、コンディション調整は決して容易ではありません。チームにはブラバンツ・パイルを走っていないフレッシュな選手もいるとのこと。このあたり、チーム戦略がどう展開されるのか、注目したいところです。

昨年のアムステル・ゴールド・レースでは、名物の上り、キューテンベルフで集団から遅れてしまったというイェーレ・ヨハニンク。その悔しさを晴らすべく、今年の目標はさらに高く設定されています。

「日曜日は、とにかくトップ20を目指す。それが目標だ」。

明確な数字を掲げる彼の言葉には、並々ならぬ意欲が感じられます。短い期間での回復がカギとなる、まさに自分との戦いでもあるのです。

超一流選手たちの中で、どう戦うか？

アムステル・ゴールド・レースには、世界のトップクラスの選手たちが集結します。タデイ・ポガチャル、レムコ・エヴェネプール、そしてワウト・ファンアールト Aertといった「別次元」の選手たちを相手に、ユニベット・ティテマ・ロケッツはどう戦うのでしょうか。

イェーレ・ヨハニンク自身も、「彼らは文字通り、違うレベルだ」と認めつつも、「その後に続く大きな集団が、上位入賞を目指して争うことになる」と分析しています。ブラバンツ・パイルでも、レムコ・エヴェネプールとワウト・ファンアールト Aertが終盤に抜け出したように、トップ層の力は圧倒的です。

だからこそ、チームの持ち味である「Attractieve stijl」が重要になってきます。序盤から積極的に動き、レースを動かすことで、トップ選手たちとは異なる展開に持ち込む「アンティシペイト」（先行逃げ）が有効かもしれません。あるいは、力のある選手たちが動いた後、集団に食らいついて「可能な限り良い順位でフィニッシュするために戦う」という現実的な選択肢もあるでしょう。

ユニベット・ティテマ・ロケッツが、この強豪揃いのレースでどのような戦略を選び、どこまで食い下がることができるのか。トップ20という目標達成に向けて、チーム一丸となった粘り強い走りに期待したいですね。

ユニベット・ティテマ・ロケッツ、アムステル・ゴールド・レース2025の布陣

今回のレースに挑むユニベット・ティテマ・ロケッツのメンバーはこちらです。

• 231 ジョヴァンニ・カルボーニ
• 232 ハータイス・デフリース Vries
• 233 イェーレ・ヨハニンク
• 234 Tomas ロッテ・コペッキー
• 235 Lukas Kubis
• 236 ランデル・ロークス
• 237 セルジオ・メリス

エースのイェーレ・ヨハニンクを中心に、経験豊富な選手から若手まで、個性豊かなメンバーが揃っています。それぞれの持ち味を活かし、チームの目標達成に貢献してくれることを願っています。

オランダ、リンブルフの丘陵地帯を舞台に繰り広げられるアムステル・ゴールド・レース。ユニベット・ティテマ・ロケッツが、この特別な一日をどのように彩ってくれるのか、今から本当に楽しみです。皆さんもぜひ、彼らの走りに熱い声援を送ってください！