ポガチャルの圧倒的強さは人々を飽きさせるのか？

日本のサイクルロードレースファンの皆さん、こんにちは！モナコ在中、SNSリサーチャーの中村リサです。

UAEチームエミレーツ・XRG Tour 2025開幕直前、タデイ・ポガチャル選手の写真が目に飛び込んできました。サイン攻めにあっているポガチャル選手。その人気は衰えることを知りませんね！

ポガチャル、強すぎる？ファンの反応は賛否両論

「L'Équipe」の記事によると、タデイ・ポガチャル選手の圧倒的な強さに対するファンの反応は、賛否両論あるようです。一部のファンは彼の才能とパフォーマンスを絶賛する一方で、勝利の繰り返しに飽き飽きしているという声も。また、ドーピング検査の信頼性に対する疑問も上がっているようです。

ライバルたちの声

ヴァランタン・マドゥアス選手は、「ポガチャルのような突出した選手がいることは自転車競技の成長にはつながらないかもしれない」とコメント。しかし、将来的には、彼が自転車競技を始めるきっかけになったと言われる可能性もあると付け加えています。

クリストフ・ラポルト選手は、「彼が嫌われるとは言わないけど、ゴールまで少しでもサスペンスがあった方が面白いよね。80kmも手前から独走しちゃうのはちょっと…」と、正直な気持ちを吐露しています。確かに、手に汗握る展開を期待するファンも多いはず。

大御所たちの見解

元プロ選手で、現在はチューダー・プロサイクリングチームのオーナーを務めるファビアン・カンチェラーラ氏は、「ポガチャルは自転車競技を終わらせたりしないよ」と語ります。「でも、誰かが圧倒的に強いと、F1のマックス・フェルスタッペンみたいに、興味が薄れていくのも事実。エディ・メルクスやトム・ボーネンと私がフランドルを制覇していた時もそうだったけど、その後、新しい選手が出てきたじゃないか」と、将来への期待を込めています。

チーム関係者の意見

UAEチームエミレーツ・XRGのピエール・ゴーテラ氏は、ポガチャル選手の魅力をこう語ります。「彼は本能で走るんだ。何かを感じたら、すぐに行動する。観客は決して彼から目を離せないよ」。また、マチュー・ファンデルプールやレムコ・エヴェネプール、ヨナス・ヴィンゲゴーといった強力なライバルたちの存在も、自転車競技を盛り上げていると指摘しています。

ポガチャマニアは健在！

マルク・ヒルシ選手は、「ポガチャルのおかげで自転車競技を知った人も多い。世界中で認められているんだから」と語ります。ジロ・デ・イタリアでの熱狂ぶりや、ツール・ド・フランスで子供たちが着ているポガチャルのジャージを見れば、まさに「ポガチャマニア」が起きていると言えるでしょう。

しかし、ヒルシ選手は、自転車競技は何が起こるかわからないスポーツだと釘を刺します。「病気になるかもしれないし、調子が悪くなるかもしれない。他の選手が台頭してくる可能性もある。来シーズンはレムコのシーズンになるかもしれないよ？」と、将来の展開に含みを持たせました。

2023年のリエージュ～バストーニュ～リエージュで落車したポガチャル選手自身が、それを一番よく知っているはず。

さて、UAEチームエミレーツ・XRG Tour 2025では、どんなドラマが待っているのでしょうか？目が離せませんね！