勝負を分ける4つの重要局面

ストラーデ・ビアンケ、勝負の分かれ目はどこだ！？

皆さん、こんにちは！松崎 愛です。今年もストラーデ・ビアンケの季節がやってきましたね！今年はどんなドラマが待っているのでしょうか？レース展開を左右するであろう４つのポイントを徹底分析しちゃいますよ！

1. ルチニャーノ・ダッソのエルボー（83km地点）

全長11.9kmと最長のグラベル区間。ここはシエナへの帰路を示す戦略的なポイントなんです。アタックにはまだ早すぎますが、ここから先頭集団を意識したポジション争いが激化します。特に風が吹くと、2022年のジュリアン・アラフィリップのように、集団が分断される可能性も！ただ、今年は穏やかな春の陽気になりそうなので、そこまで心配はいらないかもしれませんね。それでも、油断は禁物ですよ！

2. サン・マルティーノ・イン・グラーニアとモンテ・サンテ・マリー、2つの難関（110～140km地点）

9.4kmのサン・マルティーノ・イン・グラーニアは、選手たちも認める最も過酷な区間。特に上り坂が続くのがキツイ！そして、11.5kmのモンテ・サンテ・マリーも、10%を超える勾配の激坂が待ち構えています。過去3年間、タデイ・ポガチャル（2022年、2024年）やトム・ピドコック（2023年）が、ここから勝利へのアタックを仕掛けています。まさに勝負の分かれ目と言えるでしょう。今年は誰が飛び出すのか、目が離せませんね！

3. コッレ・ピンツートとトルフェの壁（166kmと171km、196kmと201km地点）

主催者は、昨年からコースを30km延長し、コッレ・ピンツートとトルフェの区間を2回通過させるという、ちょっと意地悪な設定にしました（笑）。これらのグラベル区間は短く、勾配も急（トルフェでは18%！）なので、パンチャータイプの選手向き。まだ脚が残っている選手にとっては、シエナに飛び込む前のラストチャンスとなるでしょう。

4. シエナの路地とサンタ・カテリーナの壁（212km地点）

最後の１km、サンタ・カテリーナの壁は平均勾配10%超えの200m！まさに気力と体力の限界に挑む場所です。2021年にはマチュー・ファンデルプールが、ここで電光石火のアタックを決めましたね！もし、ここでライバルを置き去りにできなくても、頂上付近の右カーブでの位置取りが重要になります。そこから先は、追い抜きが困難な迷路のような路地が続くんです。最後の右カーブを抜けて、カンポ広場への緩やかな下り坂で勝負が決まります。2011年のアレッサンドロ・バッランは、サンタ・カテリーナを抜けた後、フィリップ・ジルベールの後ろにつけましたが、結局追い抜くことができませんでした。

今年のストラーデ・ビアンケは、一体どんなドラマが繰り広げられるのでしょうか？タデイ・ポガチャルの３勝目か？それとも新たなヒーローが誕生するのか？今からワクワクが止まりませんね！皆さんも、ぜひレース展開に注目して、熱い声援を送ってください！