第6ステージのコース、プロフィール、タイムテーブル

皆さん、こんにちは！ジャーナリストの松崎 愛です。今日も世界中のロードレース情報に張り付いている私ですが、今回は皆さんお待ちかね、あのグランツールに焦点を当てたいと思います。そう、2025年のジロ・デ・イタリアです！

ジロ・デ・イタリア 2025：第6ステージは最長区間！ポテンツァからナポリへ、スプリンターたちの戦場か？

ジロ・デ・イタリア2025の序盤戦、いよいよ南イタリアを北上するフェーズに入りますね。第6ステージはポテンツァからナポリまでの227km。なんと、今大会最長のロングステージです！24時間365日レースを追い続ける私のレーダーも、このステージには特に反応していますよ。長い距離、そして終盤のテクニカルな市街地。これはただのスプリントステージでは終わらない可能性も秘めています。

南イタリアを駆け抜ける、距離が語る物語

大会最長となる227km。ポテンツァを出発し、ルカニア地方の山岳（といっても大きな峠ではなく、Valico di Monte Carruozzoのような丘陵）を越え、カンパニア地方へと向かいます。途中、あの雄大なヴェスヴィオ山を北側から迂回しながら、海沿いの街ナポリを目指すルート設定です。200kmを超えるステージは、選手たちの疲労度を一気に引き上げます。特にジロ序盤のこの時期、総合を狙うクライマーたちは体力を温存したいでしょうし、逃げグループにとっては絶好のチャンスとなるかもしれません。しかし、終盤のコースプロフィールを見ると、やはりスプリンターチームが虎視眈々と狙っているのが見て取れますね。長い距離は、集団をコントロールする側にも大きな負担を強いるため、その駆け引きがどうなるか、リアルタイムでの分析が楽しみです。

ナポリ市街へ、テクニカルな罠と熱狂の記憶

ナポリへのフィナーレは、これが4年連続となります。ナポリといえば、サッカーの神様マラドーナの聖地であり、街全体が熱狂に包まれる場所。サイクルロードレースにとっても、特別な雰囲気を持つゴール地点です。記憶に新しいのは、2023年にマッズ・ピーダスンが見事なスプリント勝利を飾ったことですね。彼のような力強いスプリンターにとっては、非常に相性の良いフィニッシュと言えるでしょう。

今回のコースも、終盤60kmは比較的フラットですが、ナポリ市街に入ってからの45kmはまさに技術の見せ所。市街地の連続、ラウンドアバウト（環状交差点）、分離帯、そして石畳と良質なアスファルトが交互に現れるレイアウトは、集団の動きを予測不能にします。位置取り争いは熾烈を極め、一瞬の判断ミスが命取りになる可能性もあります。まるで、世界中の都市で開催されるクリテリウムレースの要素がグランツールのステージ終盤に凝縮されたかのようです。「なるほど！」と思わず膝を打つような、巧みなライン取りやチームプレーが見られるはずです。

via Caracciolo、スプリンターたちの最終決戦場

ナポリ市街への入り口となる約20kmの高速道路区間を抜けると、いよいよゴールに向けての最終局面です。いくつかのカーブ、そして短いながらもパンチの効いた石畳の登りが選手たちを待ち受けます。この登りでアタックを仕掛ける選手は現れるのか？ それともスプリンターチームがしっかりと抑え込むのか？ そして、最後の2kmは完全にフラット。via Caraccioloに設定されたゴールラインは、幅9m、長さ900mの長い直線です。これはもう、純粋なスプリント力と、そこに至るまでのチームワーク、そして位置取りの巧みさが問われる舞台。まさに、スプリンターたちの「頂上決戦」にふさわしい設定と言えるでしょう。

もちろん、このコース設定に対しては様々な意見があります。例えば、一部のファンからは「序盤戦がスプリントと個人タイムトライアルばかりでつまらない」といった声も聞かれます。確かに、山岳での総合勢の激しいバトルを期待しているファンにとっては、物足りなさを感じるかもしれません。しかし、227kmという距離、そしてナポリのテクニカルな市街地フィニッシュは、決してイージーなステージではありません。逃げ切りの可能性、集団スプリントでの波乱、そして思わぬ落車。様々な要素が絡み合うことで、ドラマが生まれるのがロードレースの醍醐味ではないでしょうか。「そうだったのか！」と驚くような展開が待っているかもしれませんよ。

第6ステージは5月15日、現地時間11時30分スタート、17時頃のゴールが予想されています。この長い一日が、ジロ全体の流れにどう影響するのか。総合争いはまだ穏やかかもしれませんが、ポイント賞を巡る戦いは早くもヒートアップするはずです。ナポリの熱狂的な観客の前で、果たして誰が勝利の雄叫びをあげるのか？ 次のステージへの期待も高まりますね！