ガンナ、絶好の機会！「サンレモ出場、完璧な一日を」

ガンナ、絶好の機会：「サンレモ、準備はできている。完璧な一日が必要だ」

日本のサイクルロードレースファンの皆さん、チャオ！松田翔太です。今回は、ミラノ～サンレモに挑むフィリッポ・ガンナにスポットライトを当てて、熱いレース展望をお届けします。

ミラノ～サンレモ、通称「クラシカissima」。今年もまた、あの興奮がやってくる。イネオス・グレナディアーズのフィリッポ・ガンナが、イタリアのモニュメント制覇に向けて準備万端のようだ。メカニックとして、ガンナのバイクから聞こえる勝利への渇望が、ひしひしと伝わってくるんだ。

2023年のリベンジなるか？

2023年、ガンナはチプレッサやポッジオで素晴らしい走りを見せたものの、最後はマチュー・ファンデルプールに隙を突かれ、2位に終わった。あの時の悔しさを、ガンナは決して忘れていないだろう。

「2年前の2位から何を学んだかって？　もっと自分を信じることさ。ファンデルプールと最後まで一緒にいられたかもしれないし、そうすれば…どうなっていただろうね」

あの時、ガンナがあと一歩踏み込んでいれば…タラレバを言っても仕方ないけど、今回のミラノ～サンレモにかける彼の思いは、並々ならぬものがあるはずだ。

ティレーノ～アドリアティコでの試走

ガンナは、ミラノ～サンレモの前哨戦となるティレーノ～アドリアティコで、入念な調整を行ってきた。開幕の個人タイムトライアルでは、得意のスペシャリティでプロ通算34勝目を挙げた。

さらに、第3ステージでは、残り2km地点でアタックを仕掛け、集団を驚かせた。これには、マチュー・ファンデルプールが反応し、最後の1km地点で追いついた。第6ステージの最終局面では、残り4.4km地点まで先頭集団に食らいつき、優勝者から50秒遅れてゴールした。これらのレースで、ガンナは確実に調子を上げてきている。

雨が降ったら…？

ガンナにとって、気がかりなのは天気だ。予報によると、レース当日は雨の可能性がある。これまで、ガンナは雨のレースで苦戦することが多かった。2022年のツール・ド・フランス開幕個人タイムトライアル（4位）や、パリ五輪の個人タイムトライアル（銀メダル）も雨に見舞われた。

しかし、ミラノ～サンレモの魅力は、そんな悪条件さえも跳ね返す力がある。ガンナには、雨という壁を乗り越え、イタリア人として2018年のヴィンチェンツォ・ニバリ以来の勝利を掴んでほしい。

理想の展開は？

ガンナ自身は、ヤスペル・ストゥイヴェンが2021年に見せたような、残り2.2km地点からのアタックが理想だと語っている。

「理想は、ストゥイヴェンのように両手を挙げてゴールすること。でも、そう簡単じゃない。相手もいるし、サンレモは毎回違う展開になるからね。そこが、このレースの美しさなんだ」

タデイ・ポガチャルやマチュー・ファンデルプールといった強豪たちも、虎視眈々と勝利を狙っている。ガンナは、綿密な戦略と、鍛え上げられた脚力で、彼らを打ち破ることができるだろうか？

さあ、日本のファンのみんな、今年はガンナの熱い走りに期待しようじゃないか！