第19ステージ：コース、プロフィール、タイムスケジュール

息つく暇もない山岳の連続！総合勢はここで動くか？

5月30日金曜日、いよいよジロ・デ・イタリアの最終盤、第19ステージがやってきます。スタート地点はイタリア北西部のビエッラ、そしてゴールは風光明媚なスキーリゾート地、シャンポルク。総距離166kmという数字だけを見ると、そこまで長くはないように思えますが、その中身はまさに息つく暇もないアップダウンの連続です。

スタートからわずか4kmで、いきなり最初の登り「クローチェ・セッラ」が選手たちを待ち受けます。ここからドーラ・バルテア渓谷へと下り、ヴェッレスまでは束の間の休息……かと思いきや、そこからは怒涛の山岳3連発が襲いかかるのです！

まずは「チェコレー峠」。そのラスト4kmは平均勾配12%を超えるという、まさに壁のような激坂！ここで総合系の選手たちは、すでにふるい落としにかかるはずです。続いて「サン・パンタレオン峠」、そして「ジュー峠」へと繋がります。ジュー峠は15.1kmにわたって平均6.9%という、決して緩くない勾配が続く登り。ここが、総合優勝を狙う選手たちが、文字通り「大砲をぶっ放す」最初の舞台となるでしょう。

まさに、休む間もなく続く山岳の波状攻撃。このステージを乗り切るには、単なる登坂力だけでなく、下りの技術、そして何よりも精神力が問われます。いやがおうにも期待が高まりますね！

予測不能な終盤のドラマ！未知のフィニッシュが待つシャンポルク

ジュー峠を越えてブルッソンへと下った後も、ドラマは終わりません。再び上りに転じ、アンタニョーへと向かう道中、ゴールまで残り5kmの地点で、なんと11%もの急勾配が立ちはだかります。まさに最終盤のパンチ！ここで脚を残している選手がいるのか、それとも総合リーダーが苦しむのか、見どころは尽きません。

そして、シャンポルクへの下りも一筋縄ではいかないようです。最初は緩やかな下りですが、最後の3kmはヘアピンカーブの連続で、テクニカルな要素が加わってきます。そして、フレムルージュ（残り1km地点）を過ぎると、なんと石畳のセクションが！最後の400mは緩やかな上り、そして7m幅のアスファルトの直線でフィニッシュ。

シャンポルクは、実はジロ初登場の地なんです。未知のフィニッシュラインは、時に思わぬドラマを生み出しますよね。ある海外のサイクリングフォーラムでは、「この石畳が最後のサプライズになる！」と盛り上がっていました。確かに、疲労困憊の選手たちにとって、最後の石畳はさらなる試練となるはず。誰がこの最後の罠を乗り越え、栄光を掴むのか、想像するだけでゾクゾクしますね！

総合勢のサバイバルステージ！若き才能が育つアオスタ渓谷

この第19ステージは、合計5つの峠を越える166kmという距離。まさに「休息なしのアップダウン」が選手たちの体力をどこまで削り取るのか、注目せずにはいられません。

SNSのコメント欄でも、「chateau10」さんが見事な考察を寄せていました。「高地の峠ではないが、休む間もない連続した登りで大きなタイム差が生まれる。総合表彰台の顔ぶれは今夜決まるだろう」と。まさにその通り！単発の超級山岳ではなく、細かく厳しいアップダウンが続くことで、選手たちは常に集中を強いられ、少しのミスが命取りとなるのです。

そして、このステージがほぼ全域を占めるのがイタリアのアオスタ渓谷。この地域は、若手育成の場としても非常に有名なんですよ。「ヴァッレ・ダオスタ一周（Tour de la Vallée d'Aoste）」というアンダーカテゴリーのレースは、過去にマルティネスやウィダールが制し、さらに遡ればファビオ・アールやティボー・ピノーといった、後にプロの世界で輝かしい成績を残した選手たちが若手時代に勝利を収めています。そうだったのか！この地は、将来のスターを輩出する「登竜門」でもあるんですね。そんな歴史ある地で、ジロのクイーンステージが開催されるというのは、なんとも感慨深いものがあります。

このステージが終われば、総合表彰台の顔ぶれがほぼ決まることでしょう。果たして、マリア・ローザは誰の手に？そして、逆転を狙う選手たちはどのような攻めを見せるのか？最終日まで目が離せない展開が待っています。次回の記事では、このステージの戦術的な深掘りや、レース後の選手たちの声をお届けしますね！