2025年ジロ・デ・イタリア WielerFlitsプール攻略ヒント！

ジロ・デ・イタリア 2025開幕直前！ファンタジーゲームで差をつける「穴場」と「要注意」選手を徹底分析

皆さん、こんにちは。グランツール担当の山田 健一です。いよいよ、待ちに待ったジロ・デ・イタリアが開幕しますね！ピンク色の熱狂がイタリア、そして今年はアルバニアを駆け巡ると思うと、今から胸が高鳴ります。

現地に入り、チームや選手の動向を肌で感じている私にとって、彼らがどんなコンディションでこのビッグレースに臨むのか、その表情や声のトーンから読み取るのは何よりのエキサイトメントです。そして、このジロの楽しみ方をさらに深めてくれるのが、ファンタジーゲームではないでしょうか。「WielerFlits Ploegleider」をはじめ、様々なゲームで皆さんもチーム編成に頭を悩ませていることと思います。

有力候補を揃えるのはもちろん重要ですが、限られた予算の中でいかに「穴場」を見つけ、あるいは「落とし穴」を避けるか。これが勝利の鍵を握ります。今回は、私の目から見た、ジロでの活躍が期待できる（あるいは期待しすぎるべきではない）選手たちを、ファンタジーゲームの視点も交えて分析していきましょう。

低予算で光る、隠れた宝石たち

ファンタジーゲームでは、コストパフォーマンスの高い選手を見つけることが重要です。1ユーロや2ユーロといった低予算ながら、ポイントを稼いでくれる可能性を秘めた選手は確かに存在します。

例えば、1ユーロポイントのフロリアン・ストーク（Tudor Pro Cycling）。彼は28歳のドイツ人選手で、今年はプロ初勝利を挙げました。Tudor Pro Cyclingにはエースのマイケル・ストーラーがいますが、ストーク自身も逃げに乗る自由を与えられる場面があるでしょう。特に、タフなコース設定で逃げ切りが決まりやすい山岳や丘陵ステージでは、マッティア・バイスやミルコ・マエストリといった常連の逃げ屋たちにとって、彼は侮れない相手となるかもしれません。彼のような選手が一度でも区間上位に入れば、大きなポイント源となります。まさに「一攫千金」を狙える存在と言えるでしょう。

2ユーロポイントの選手では、イタリアの希望、ジュリオ・ペリツァーリ（Red Bull-BORA-hansgrohe）に注目しています。まだ21歳ですが、昨年のジロでの走りは鮮烈でした。今年はプリモシュ・ログリッチ、Daniel ダニエル・マルティネス、そして元ジロ覇者のジャイ・ヒンドレーといった強力なリーダー陣を擁するRed Bull-BORA-hansgroheの一員として参加します。チームポイントへの貢献はもちろん期待できますし、彼自身の山岳での能力はRonde van Cataloniëでも証明済みです。昨年の「啓示」がフロックではないことを示すためにも、何かをやってくれる予感があります。このコストで、このポテンシャルは魅力的です。

そして、同じく2ユーロポイントで、地元イタリアのフィリッポ・フィオレッリ（VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ）も外せません。ジロとフィオレッリは、もはやセットのようなものですね。彼はスプリント力と丘陵への適性を持ち合わせていますが、確かに年によって波があります。昨年はポイントジャージを着用する日もありましたが、ゲーム的には期待外れだったかもしれません。しかし、2021年、2022年と安定してポイントを稼いだ実績は無視できませんし、何より今年の彼は例年以上に好調に見えます。地元チームのエースとして、沿道のティフォージの声援を力に変え、きっと見せ場を作ってくれるはずです。「今年こそは！」と期待を込めて、私は彼を選びます。

開幕戦からロザートルーリ候補？イーサン・ヘイターのポテンシャル

3ユーロポイントながら、開幕直後から大きな役割を担う可能性を秘めているのが、イーサン・ヘイター（Soudal-Quick-Step）です。今年のジロはアルバニアの首都ティラナで開幕し、初日はフィナーレに3級山岳「Surrel」を2回登るという、スプリンターには厳しい、パンチャーやオールラウンダー向きのコースです。

ヘイターは、かつて「ブリティッシュ・サイクリングの至宝」と称された逸材。タフな展開からのスプリントに強く、まさに初日のコースにうってつけのタイプです。Soudal-Quick-Stepに移籍し、キャリアの再起動を図る彼にとって、ジロ開幕戦は最高の舞台となるでしょう。さらに、彼はタイムトライアルも得意としており、第2ステージには個人タイムトライアルが控えています。初日の結果次第では、第3ステージから第5ステージにかけて、ロザートルーリを着る可能性も十分に考えられます。第10ステージにもTTがあり、複数回ポイントを稼げるチャンスがあるのは大きな強みです。彼の復調具合を見極めるのは重要ですが、ハマれば大きなリターンが期待できます。

敢えて推さない理由：Tom Pidcock

さて、ここからは少し辛口な意見も述べさせてください。多くのファンが注目しているであろう、Tom Pidcock（Q36.5 Pro Cycling）についてです。8ユーロポイントという価格設定は、彼の能力の高さを物語っています。彼は間違いなく素晴らしい才能の持ち主で、今年の序盤戦も新チームQ36.5 Pro Cyclingで良い走りを見せています。しかし、ファンタジーゲームの観点からは、敢えて彼を選ぶことを推奨しません。

なぜか？ 彼の最大の武器は、単独でのアタックや少人数での逃げ切りですが、これがビッグレース、特にグランツールでは非常に難しいのです。2022年のツール・ド・フランス、ラルプ・デュエズでの勝利は確かに鮮烈でしたが、ああいう「スーパーな日」はそうそうありません。彼の能力はライバルたちも十分に理解しており、彼が動けばすぐに警戒され、集団や他の逃げグループからマークされます。他の逃げ選手も、「ピドコックとは一緒に行きたくない（どうせ千切られるか、牽制されて捕まるかだ）」と考えがちです。

彼は総合を狙わないため、狙ったステージ以外では力を温存するでしょう。しかし、その「狙ったステージ」で確実に勝利や上位入賞を掴めるかというと、過去の実績を見ると疑問符がつきます。8ユーロというコストを考えると、より確実にポイントを稼げる選手に投資した方が、チーム全体のバランスが良くなる可能性が高いです。彼の能力を否定するわけではありませんが、ゲームで勝つための選択としては、現時点では「見送り」が賢明だと私は考えます。もちろん、彼が私の予想を覆すような走りをすれば、それはそれで素晴らしいことですが、リスクは高いと言わざるを得ません。

ピンク色の熱狂はもうすぐそこ

ジロ・デ・イタリアは、予測不能なドラマが毎日のように生まれる魅力的なレースです。今回紹介した選手たちはほんの一握りですが、彼らがどのようにレースを動かし、ファンタジーゲームのポイントに絡んでくるのか、注目するだけでも楽しみが増すはずです。

もちろん、これ以外にも多くの注目選手がいます。ワウト・ファンアールトやマッズ・ピーダスンといったスーパースターがどのような走りを見せるのか、そしてコメント欄でも話題に上がっているように、Astana Qazaqstan Teamなど、他のチームから意外な活躍を見せる選手が現れるかもしれません。

この後、WielerFlitsからはさらに詳細なPooltips動画も公開されるとのこと。そちらも参考に、皆さんの最高のファンタジーチームを編成し、ジロ・デ・イタリアを存分に楽しんでください！

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