春一番！ミラノ～サンレモが熱い理由

ミラノ～サンレモ、なぜここまで予測不能なのか？

日本のサイクルロードレースファンの皆さん、チャオ！松崎 愛です。春のクラシックシーズンがいよいよ開幕！中でも「ラ・プリマヴェーラ（春）」の愛称で親しまれるミラノ～サンレモは、他のモニュメントレースとは一線を画す、予測不能な展開が魅力ですよね。

「難攻不落」の牙城を崩せるか？

近年、タデイ・ポガチャル、マチュー・ファンデルプール、レムコ・エヴェネプールといったスーパースターたちが、モニュメントレースを席巻しています。まるで彼ら以外には勝つチャンスがないかのような、そんな閉塞感が漂っているのも事実。しかし、ミラノ～サンレモは違う！

「漁夫の利」を狙う伏兵たち

2021年にヤスペル・ストゥイヴェンがそうだったように、ちょっとした隙を突いて勝利を掴む選手が現れるのが、このレースの面白いところ。ヴィクトル・ラフェは「ミラノ～サンレモは、フィジカルよりも戦術が重要なレース。誰にでもチャンスがある」と語ります。確かに、過去の優勝者を見てみると、エリク・ツァベルのような絶対的なスプリンターから、ヴィンチェンツォ・ニバリのようなアタッカーまで、実に多彩。

ポガチャルの戦略がカギを握る

ケヴィン・ヴォークランは、タデイ・ポガチャルが積極的に動くことで、レースが大きく動くと予想しています。「ポガチャルは早い段階からチームメイトを積極的に走らせ、ポッジョで単独アタックを仕掛けるだろう」と。もし、ポガチャルのアタックが不発に終われば、他の選手たちにもチャンスが生まれるかもしれません。

「一か八か」の賭けに出る価値あり

マテイ・モホリッチは、「ミラノ～サンレモは他のレースとは少し違う。3年前と同じくらい勝つチャンスがあると思っている」と自信を見せます。2022年、ポッジョの下りでシートポストを下げるという奇策を見せ、見事勝利を掴んだモホリッチ。今年も何かサプライズを用意しているのでしょうか？

「打倒・絶対王者」に燃える男たち

マッズ・ピーダスンが語るように、「マチュー・ファンデルプールがいるからといって、諦めるわけにはいかない」。絶対的な力を持つ選手たちを相手に、どれだけアグレッシブに、そしてクレバーに戦えるかが、勝利へのカギとなるでしょう。

さあ、今年のミラノ～サンレモはどんなドラマが待っているのでしょうか？目が離せませんね！