第12ステージのコース、高低差、タイムスケジュール

日本のサイクルロードレースファンの皆さん、こんにちは！松崎 愛です。

世界中のレース展開をリアルタイムで分析している私ですが、今日は「ジロ・デ・イタリア2025」の第12ステージ、モデナからヴィアダーナまでのコースにスポットライトを当てていきます。このステージ、ただの平坦ステージと侮るなかれ！スプリンターたちの意地とプライドがぶつかり合う、まさに高速バトルが繰り広げられそうな予感です。

地形が語るステージ戦略：前半の丘陵と後半の完全平坦

ジロ・デ・イタリア2025の第12ステージは、5月22日木曜日に開催されると発表されました。コースはモデナの街を出発し、序盤の約100kmはモデナ後背地の丘陵地帯をかすめるように進みます。細かいアップダウンがあるものの、決定的な登りではないため、有力なクライマーが仕掛けるような場面は少ないでしょう。しかし、ここで消耗してしまうと、後半の平坦区間で脚を残せない可能性もありますから、集団は序盤から神経をすり減らすことになりそうです。

そして、クアットロ・カステッラを過ぎたあたりから、コースは一変。ここからゴール地点のヴィアダーナまで、約70kmにわたって完全な平坦路が続きます。この特徴的なプロファイルは、まさにスプリンターチームのために用意された舞台と言えるでしょう。ポー平原を舞台にしたステージは、過去のジロでも数々の名勝負を生み出してきました。広々とした直線的な道は、集団の高速巡航を可能にし、逃げ集団を確実に飲み込むための絶好の条件を提供します。スプリンターチームのトレインが、まるで精密機械のように機能する姿を想像するだけで、ゾクゾクしますね！

ヴィアダーナの街を彩る最終局面：高速スプリントへの条件

このステージのハイライトは、なんと言ってもヴィアダーナの市街地に入ってからの最終局面です。残り5kmからゴールラインまで、大小合わせて11ものカーブが選手たちを待ち受けます。特に注目すべきは、最終カーブがゴールからわずか500m手前に設定されている点。この距離は、最終カーブを抜けた瞬間のポジションが、勝敗を大きく左右することを意味します。

道幅は8mと十分な広さがあり、アスファルト舗装も良好。これは、純粋なパワーとスピードを持つスプリンターにとって、最高の舞台となるでしょう。最後の450mの直線は、まさに「弾丸スプリント」のための滑走路。ここで、どの選手が、どのチームのトレインが最高の位置取りから加速できるのか。各チームのスプリンターが、自らの脚とチームメイトの献身を信じて、一斉に飛び出す瞬間は、鳥肌モノですよ！

コメント欄から垣間見えるドラマ：フランス勢への期待とチームの挑戦

今回の情報元となった記事のコメント欄にも、レースへの期待と、各国のロードレース事情が垣間見えて、非常に興味深いんです。例えば、あるファンは「ポール・マニエ」の名前を挙げて、彼にステージ勝利を期待しているとコメントしています。同時に、「なぜフランス人選手はまだ勝てないのか」という議論に対し、今大会のフランス人選手がわずか11人しかおらず、しかも「コフィディス」や「デカトロンAG2Rラモンディアル」といったフランスを拠点とするチームでさえ、フランス人選手が少ない現状を指摘し、「もう少し客観的に見てほしい」と訴えています。

これは、ロードレースにおける選手の国籍構成や、チーム編成の戦略が、いかに複雑で奥深いかを示していますよね。チームはグローバルに才能を探し、最高のパフォーマンスを発揮できる選手を起用します。だからこそ、「イスラエル・プレミアテック」のような多国籍チームが活躍する一方で、特定の国籍に偏らないチーム編成も珍しくありません。このコメントからは、単なる勝敗だけでなく、各国のロードレース界が抱える課題や期待が浮かび上がってきて、「なるほど！」と唸らされます。もしかしたら、このステージでポール・マニエ選手がその期待に応え、フランス勢に待望の勝利をもたらすかもしれませんね。

タイムスケジュールと見どころ：スプリンターチームの攻防に注目！

第12ステージは、午後1時15分にスタートが予定されており、ゴールは午後5時15分ごろと予測されています。この時間帯は、ちょうどヨーロッパの午後から夕方にかけて。つまり、世界中のロードレースファンがリアルタイムで熱狂できる時間帯でもあるんです。

このステージの最大の焦点は、やはりスプリンターチームの攻防でしょう。序盤の逃げ集団をどこまで泳がせるか、そして、どのタイミングでメイン集団がペースアップし、逃げを吸収するのか。そして、残り数キロからの各チームの「リードアウトトレイン」の形成と、最終スプリントでの駆け引き。空気抵抗を最小限に抑え、完璧なタイミングでエーススプリンターを解き放つ。その一連の動作は、まさに芸術の域に達しています。ポー平原の広い道で、どのチームが最も統率の取れた動きを見せるのか、今から楽しみでなりません！

ジロ・デ・イタリアは、毎日がドラマです。この第12ステージも、決して総合争いのためのステージではありませんが、スプリンターたちの意地と、チームの戦略が凝縮された、見応えのある一日となるでしょう。私はこれからも、世界中のレースの裏側まで、皆さんに情報をお届けしていきます。次回のコラムも、どうぞお楽しみに！